2024年1月12日事業承継 イベントレポート

【事業承継セミナーDay3レポート】みんなの笑顔を守り、お店の想いを紡ぐ|山川剛司さん

2023年11月は「事業承継啓発月間」
その取り組みの一環として、実際にお店を引き継いだ方をお招きしたトークイベントを3週連続で開催しました。

第3回となる2023年11月28日(火)は、那覇市にある糀屋さん「仲宗根糀家」次期2代目の山川剛司(やまかわ つよし)さんをお招きしました。
継ぐことを決めるまでにどのような思いがあったのか?従業員からのスタートとして意識していることはなにか?について、ざっくばらんにお話していただきました。

山川剛司さんプロフィール

奈良県出身。1992年生。飲料メーカーを経て、2021年に沖縄移住。日系コンサルティング会社にて民間企業の経営支援に従事しその後、独立(企業のSNS支援、事業計画策定支援を行う)2023年からは那覇市の糀(こうじ)製造会社の次期2代目として事業承継中。

仲宗根糀家HP:
https://www.koso-okinawa.com

 

継ぐまえ|お客様として利用したのがきっかけ

以前はコンサル会社に勤務していた山川さん。その時にお客様として訪問したのが仲宗根糀家を知ったきっかけ。
当時は、「糀(こうじ)って何?」「ほんとに健康にいいの?」と懐疑的だった山川さんですが、プライベートで参加した糀(こうじ)勉強会を機に、糀(こうじ)に興味を持ち始めました。「こんないい商品を作る会社が後継者不在で将来なくなる可能性があるなら自分が後世に残していきたい」と感じたとのこと。

元々沖縄への移住を決断した段階で、自ら独立し新しい会社を設立することを考えていた山川さん。これはチャンスだと思い仲宗根糀家の現社長に直談判し、後継者になることを決意。「このチャンスは、企業をゼロからスタートするのは難しいと感じていた私にとって、特に意味深いものでした。」と当時の心境を語ってくれました。

継いだいま|従業員として働く中で意識していることとは?

社長との話を終え、山川さんの次期2代目としての人生は従業員からのスタートとなりました。

入社したときは何も知らない状況だったため、既存の従業員からの信頼を得るためにも意識している点をいくつか教えてくれました。

社内では積極的なコミュニケーションを心掛け工場作業にも入るなど、できるだけすべての業務に触れていたとのこと。またSNS広報など今までやってこなかったことをしていく上でも、自分のひとりよがりにならないようにするために、やはりコミュニケーションが大事であると話してくれました。

継いだ未来|若い世代にも糀(こうじ)を

どのような「チャレンジ」に取り組んでいるのか?

最近は糀(こうじ)の美味しさを若い世代に広めるために様々な取り組みを行っている山川さん。

これまでにカフェやスムージー屋さんなど、若い方々が良く行くようなお店とコラボして糀や甘酒を使った商品を作るなどの取り組みを行ってきたとのこと。
さらに現在取り組んでいることとして、小中学生の給食に糀を使ったメニューを取り入れるために各学校の栄養管理士ともお話を進めているそうです。

新しいことに対する従業員からの反発は少なからずあるようですが、そのサービスが実現して喜ぶ声があるということが伝わるとみなさん喜んでくれるので、お客様からの反応もできるだけ従業員に伝えられるよう意識しているそうです。

今は大変な時期だけど環境を変えていくことで、その変化が売り上げに現れたりなど変化が目に見えてわかる状況なので楽しい時期でもあると語ってくれました。

みなさんの感想

この日は山川さんが仲宗根糀家の糀を持って来てくれていて参加者全員に試飲してもらいました。

🙋「糀ってこんなに甘いの?」

🙋‍♀️「飲みやすくておいしい!」

🙋「糀に対するイメージが変わった」

などなど、参加者のみなさん絶賛してくれました!
イベントアーカイブ動画では、今回のイベントのここだけでしか聞けない貴重な実体験を聞くことができます。気になる方はぜひ下記の動画からご覧ください!

まとめ

今回のイベントでは山川剛司さんから事業を継ぐ時に意識したことや、実際に継いでみて苦労したこと、これからのビジョンなど、ざっくらばんに語っていただきました。これからお店を継ぐ人や、既に継いだ人はもちろん、起業創業に関心のあるみなさんにも、ぜひご覧いただきたい内容となっています。トークテーマごとに区切って見やすくなっていますので、ぜひYouTubeをチェックしてみてください!