2024年6月7日イベントレポート

「なぜ起業したのか?」現役起業家が語る、起業までの道のり|スタートアップラボVol.6 説明会&起業家トークセッション

2024年6月17日(月)からスタート!
全6回で創業初期に必要な知識や考え方について学ぶ「スタートアップラボVol.6」の説明会&先輩起業家トークイベントがLagoon KOZAにて開催されました!

山田 慎也さん(株式会社URAKATA)、崎濱 花鈴さん(Okaraokara inc)、山川 剛司さん(株式会社仲宗根糀家)が先輩起業家として、「事業立ち上げまでの紆余曲折」「創業初期に知るべき知識・サポート」など、一度経験したからこそ話せる起業家のリアルをお話ししてくれました。

本イベントには、17名の参加者が集まりました。参加者は20代から40代まで幅広く、すでに起業されている方や起業準備中の方、そしてまだアイデア段階の方など、さまざまな段階の方々が参加しました。

本記事では、先輩起業家トークイベントの様子をお届けします!

スタートアップラボとは?

「スターアップラボ」とは、起業する上で欠かせない知識とマインドセットを身につけ、フレームワークに沿って実践と改善を繰り返す実践型創業スクールです。

「事業の設計図となる創業計画」「商品・サービスの開発スキル」「初期顧客を獲得するマーケティング手法」など、実践的なノウハウを各テーマの専門家から学べる講座となっています。

全6回、オムニバス形式の講座を受講することで、事業のプロトタイプ(=試作)となるver.0を構築し、初期顧客の獲得達成を目指します💡

※ver.0とは「商品やサービスの価値を第三者に伝えられる状態」のことを指します。

また、起業初期に必要なノウハウを得るだけでなくLagoon KOZAスタッフによる創業相談が受けられ、さらに特定創業支援事業の対象になっているとてもお得なプログラムになっています。

起業家トークセッション|沖縄スタートアップゆんたく

初めに先輩起業家たちの事業を紹介してもらい、トークイベントが始まりました。

株式会社URAKATA CEO
山田 慎也さん

2018年4月にキャンプ用品シェアリングサービス「ソトリスト」を運営する、株式会社URAKATAを設立。「やりたいことで社会に貢献する」をモットーに掲げ、幅広い層へキャンプの魅力を発信する傍ら、自身のスタートアップの経験を伝える活動にも積極的に参加している。

Okaraokara inc 代表取締役
崎濱 花鈴さん

2024年1月にOkaraokara incを設立。学生時代から取り組んできた、沖縄県の島豆腐から出る副産物「おから」のロス問題を解決するため、おからを活用した代替肉の製造・販売を通して沖縄県内の資源循環を目指している。

株式会社仲宗根糀屋 次期二代目
山川 剛司さん

2023年から沖縄で手作りの糀(こうじ)を作る、株式会社仲宗根糀家の次期二代目として事業承継中。
沖縄では数少ない糀製品や文化を後世に残すため、前職のスキルを活かしたSNS発信や異業種とコラボした商品開発など新しい販路開拓を行っている。

なぜ起業したのか?

最初の質問は「なぜ起業したのか?」
どのようなきっかけで起業・事業承継に至ったのかお尋ねしました。

 

元々フリーランスとして働いていた時に、税金対策のため法人化を考えたことが起業のきっかけでした。僕も仲間もキャンプが好きで、その趣味を活かせる事業を展開したいという思いから、キャンプ関連のビジネスに挑戦することになりました。

 
 

大学時代のビジネスコンテストがきっかけで地元沖縄の豆腐屋さんが抱える課題を知った時に、なんとかして助けたいと思ったんです。どうしたら解決できるのか考えたら、起業以外で解決できる方法が思い浮かばなかったので、起業を決意しました!

 
 

元々「何かやってみたい」という思いはありました。そんな中、自分が好きな商品を提供していた仲宗根糀家が後継者不在で、なくなる可能性があると知った時に「自分が後世に残していきたい!」と思い、引き継ぐことを決めました。

 

事業立ち上げまでの紆余曲折

続いて、起業を決意した後の「事業立ち上げまでに直面した課題」について答えてもらいました。

 

資金調達は一生の課題ですね。キャンプのシェアリングサービスって僕らだけだったので、銀行からの評価もそこまで高いわけではありませんでした。資金調達において大事なのは「世の中に必要とされているものなのか」なので、実績を作りながらの資金調達に苦労しました。

 
 

腐りやすく、扱いにくいおからを、どう商品にしていくのかはとても苦労しました。おからを使いつつ、付加価値をつけるのがとても難しかったです。3年かけて100くらいの試作は考えましたね。

 
 

もとからある会社に入るということもあり、人間関係が大変でした。改善すべき課題は見えていたのですが、若手の僕が急に意見を言っても聞いてくれるわけでもなかったので、まずは場に馴染むことを意識していました。そこは結構苦労しました。

 

創業初期に知るべき知識・サポートとは?

さまざまな困難や苦労を経験した起業家が、創業初期の頃を思い返してみて、あの頃どんな知識やサポートがあったら良かったと思っているのかお聞きしました。

 

顧客開発をもっとちゃんとしておけばと思いましたね。キャンプ用品を貸してくれる人はたくさんいたのですが、借りてくれる人が見つからず探すのにとても苦労ました。貸す側、借りる側、どちらの顧客についても考える必要があったなと今は思います。

 
 

Lagoon KOZAの支援を受けていて一番助かっているのは、資金調達についての知識ですね。株の話だったり、融資の話だったりと、私たちのビジネスを成長させるために必要な資金を適切に調達する方法についてアドバイスをいただきとても助かりました。

 
 

ゼロイチから始めるにしろ、事業承継するにしろ、やはり覚悟が必要ですね。僕も覚悟はしていたのですが、それでも思っていたよりきつい場面はたくさんありましたね。絶対にしんどい時はあるのでそこを乗り越える覚悟は必要だと感じますね。

 

これから起業を目指す方へのメッセージ

最後にスクール参加を検討している参加者に向けて、先輩起業家の方々からメッセージをいただきました。

 

こういうことが好きだな、という好奇心があるのにやらないのは勿体無いと思います。
正直、起業は超大変ですが好きなことは続けられるので、好きで乗り越えられるという自身があれば絶対にやった方がいい。とにかくトライしてほしいですね。

 
 

自分の好きなことで生きている人は1%しかいないと言われたことがあります。今、この場に集まっている皆さんは、やりたいことがある人や助けたい人がいる方々だと思います。私も皆さんと一緒に挑戦していければと思います!

 
 

自分のやりたいことを深ぼることは大事。自分がなんで起業したいのかがないと、困難に陥った時のよじ登るエネルギーがないので、そこはちゃんと時間をかけて考えてほしいですね。

 

交流会

トークイベントの後には交流会を実施し、参加者同士や先輩起業家と楽しく交流する様子が見られました。
参加者からは、「苦労しながらも楽しんでいる姿を見て刺激になった」「自分のやりたいことにもっと向き合おうと思った」「講座でもっと具体的に学んでみたい」などの声をいただきました!

さいごに

スタートアップラボVol.6は、6月14日(金)17時まで参加申し込みを受け付けています。

今までにない新しいビジネスモデルや、社会課題を解決するソーシャルビジネスなど、
既存のビジネスモデルに当てはまらない事業アイデアも大歓迎!

スタートアップラボに参加して、起業への一歩を踏み出しませんか?
みなさんの参加を心よりお待ちしてしております✨