2025年10月30日未分類

【イベントレポート】第9期スタートアップラボ説明会&トークイベント

〜「やって後悔したこと」「やらずに後悔したこと」から考える、これからの挑戦〜

Lagoon KOZAで開催された「第9期スタートアップラボ説明会」。
今回は、現役起業家・**上原宇行さん(ユアトリー株式会社 代表取締役)**をゲストに迎え、「起業して感じた“やって後悔したこと”“やらずに後悔したこと”」をテーマにトークセッションを実施しました。
当日は、起業準備中の方から既に開業済みの方まで幅広い層が参加。
後半には、スタートアップラボの講座内容についても紹介があり、会場全体が前向きな熱気に包まれました。

スタートアップラボとは

Lagoon KOZAが運営する「スタートアップラボ」は、3ヶ月・全6回の実践型プログラム。
起業のアイデアを“思いつき”のまま終わらせず、事業として形にするプロセスを、専門家やメンターとともに体系的に学びます。
「やりたいこと」「やるべきこと」「求められていること」。
この3つの交差点を見つけるのが、スタートアップラボのゴールです。
受講生は、隔週の講座(各回19:00〜21:00/最終回のみ18:00〜21:00)に加え、何度でも受けられる個別メンタリングや、金融機関・エンジニア・マーケターなどとの専門家マッチングを通して、自分のアイデアを磨いていきます。
そして最終回では、金融機関職員や沖縄市職員、先輩起業家を前に、自らの事業計画をピッチ。
支援機関スタッフや資金調達サポーター、エンジニアなど様々な視点のサポーターがコメントを返す、まさに「実践の最終リハーサル」となる場です。
参加費は無料。定員は10名。
対象は、「こんなテーマで創業したい!」とキーワードが浮かび始めている人です。

トークセッション「起業してみてわかった、後悔と実感」

登壇した上原さんは、金融機関勤務を経て独立し、法人設立から2年。
創業初期に直面したリアルな失敗談を交えながら、これから起業を目指す参加者へ率直なメッセージを届けました。

「後悔」から学んだ7つの教訓

  1. ウェブサイトは“誰でも直せる”設計で
     HTMLで自作したが、更新が属人化。ノーコード(STUDIOなど)でチームに任せられる仕組みにすれば良かった。
  2. “創業ボーナス”に飲まれない
     創業直後は注目され仕事が集まる時期。資金繰りのために何でも受けた結果、本来の軸がぶれた。
  3. 補助金を当てにしすぎない
     採択=入金ではない。立替・不交付リスクを常に見込み、ゼロでも回る資金計画を。
  4. 少額案件に契約書で時間をかけすぎた
     10〜20万円規模なら見積書と請求書で十分なケースも。継続契約は終了条件を明確に。
  5. スキル確認前に人を固定費化しない
     “経験者”を信用して月額契約にした結果、成果が出ずリカバリー不能に。短期トライアルを経てから雇用を。
  6. 報酬テーブルを作っておく
     後から優秀な人が入ると説明がつかなくなる。スキル・役割ごとの基準を事前に設ける。
  7. 運動をやめない
     体を動かすことは思考を整えること。忙しいときこそ散歩でもいいから続ける。

「やりたいことを5つ叶えるためには、やりたくないことを10やる覚悟が必要」と語る上原さん。
「でも、本当に資金に余裕があるなら、やりたくないことをしない起業もできる」と、自身のスタンスも率直に共有しました。

「やってよかったこと」は、営業・発信・勉強

上原さんが“やってよかったこと”として挙げたのは、「営業」「情報発信」「融資・会計の理解」など、一見地味ながら本質的な積み重ねでした。

  • 営業をスキルとして学ぶ
     「営業は気合ではなく技術。テレアポや提案の型をつくれば再現性が出る」と強調。
  • 発信することで信頼を先に築く
     自身の起業体験をnoteで発信し、相手が事前に理解してくれるようになった。
  • 融資は“時間を買う手段”
     借入は返済を通じて信用を積む行為。利息は“成長の時間を買うコスト”と捉える。

学びに投資する
 16万円の起業講座受講が「知識の地図を得た最良の投資だった」と振り返りました。

質疑応答:「人を雇うタイミング」「決算期の決め方」などリアルな話題も

参加者からは「人を雇う判断基準」「決算期のおすすめ」「スタートアップでなくても参加できるか」などの質問が寄せられました。
上原さんは「まず自分の手が回らない“売上直結”領域から」「法人なら6月・9月決算が現実的」「スタートアップでなくてもOK、要は挑戦の中身」と丁寧に答え、会場は頷きに包まれました。

後半は、スタートアップラボのプログラム紹介

続いて、Lagoon KOZA事業責任者の平良が「スタートアップラボ」の概要を説明。
全6回の講座を通して、参加者が自分の事業アイデアを“形にする力”を磨くプログラムです。

スタートアップラボとは

3か月で「事業のバージョン0」を作る、無料の創業スクール。
最終回では5分間のピッチ(プレゼンテーション)を行い、金融機関や行政関係者からのフィードバックを受けます。

プログラム構成は以下の通り。

  1. 起業家トーク(事業承継・ソーシャルビジネス・スタートアップ)
  2. 概論「起業とは何か」
  3. 商品・サービスづくりの基礎
  4. 事業プランの立て方
  5. 資金計画・融資の考え方
  6. 最終ピッチイベント

このほか、受講期間中は個別メンタリング(無料相談)も実施。
沖縄市で登記を行う場合、登録免許税の軽減制度も適用されます。


交流タイム:想いを語り合う時間

説明会の最後には、5人ほどの小グループに分かれ、参加動機やアイデアを共有。
「観光」「美容」「教育」など、キーワードベースの構想を持ち寄りながら、互いに質問し合う姿が印象的でした。
「まだ形がなくてもいい。#で表せる想いがあれば大丈夫」という運営チームの言葉に、会場は柔らかな熱気に包まれました。


“次は自分の番だ”と思ったあなたへ

起業のリアルを知ることは、怖さを知ることでもあり、同時に“できる”を見つけることでもあります。
上原さんの話に共感した人、同じように悩んでいる人、そして「いつかは形にしたい」と心に描いている人へ。
スタートアップラボは、その“いつか”を“いま”に変えるための場所です。

この3か月で身につくのは、知識だけではなく「行動できる自分」。
ゼロから事業を描く仲間と出会い、想いを語り、形にする――そんな時間がここにあります。


あなたの“はじめの一歩”をここから。

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