
2025年12月3日イベントレポート
【イベントレポート】第9期スタートアップラボDay2 「起業とは何か?スタートアップとは何か?」
Lagoon KOZAが主催する「第9期スタートアップラボ」の第2回講座として、11月20日(木)に
『起業とは何か?スタートアップとは何か?』を開催しました。
Day1のトークセッションを経て、今回は講師に麻生要一氏をお招きし、起業家が持つべきマインドセットや、スタートアップというビジネスモデルの特異性について、論理的かつ熱量の高い講義を行っていただきました。
イベントの狙い
Day1で3名の先輩起業家のリアルなストーリーに触れた受講生ですが、Day2ではそこから一歩踏み込み、「自分自身がどのような起業家を目指すのか」を定義することを目的としました。 講師の麻生氏自身の経験と、数多くのスタートアップ支援実績に基づく「理論」を学ぶことで、曖昧だった「起業」という言葉の解像度を上げ、次回以降の事業設計に向けた土台を整える時間となりました。
講師紹介

麻生要一さん
リクルート時代を経て起業家へ転身。これまで1,500の社内プロジェクトと300社のスタートアップの支援経験をもち、2018年にアルファドライブを設立。投資家としてはベンチャーキャピタルであるUB Venturesのベンチャーパートナーとして、また同時に個人投資家としても活動し、創業期の起業家を中心として30社を超える投資実績を持つ。自身が起業家・投資家・経営者・絵人と複数の肩書を持つ。
(https://yoichiaso.me/media-kit/)
講座の様子

講座では、これから創業を目指す受講生にとって、事業を作る前の「前提知識」として欠かせないトピックが次々と展開されました。 以下では講座内で扱われたトピックの一部を紹介します。

起業における「2つの型」について
起業には大きく分けて2つの設計図(型)が存在すること、そしてそのどちらを選ぶかによって、創業後の戦い方や成長スピードが全く異なるものになるというお話がありました。
- オーナービジネス型: 堅実に利益を積み上げ、連続的に成長していくモデル(直線的な成長)。
- スタートアップ型: 最初は深く赤字を掘りながら投資を行い、後に爆発的な急成長を目指すモデル(Jカーブ)。
日本では「スタートアップ型」を選ぶと、創業から数年は赤字が続くハードな道のりになることが一般的です。 「自分が目指すのはどちらの山なのか?」を最初に決める重要性に、受講生は真剣な表情で聞き入っていました。日本では「スタートアップ型」を選ぶと、創業から数年は赤字が続くハードな道のりになることが一般的です。 「自分が目指すのはどちらの山なのか?」を最初に決める重要性に、受講生は真剣な表情で聞き入っていました。
成功する事業アイデアの条件
「どんな事業アイデアが成功するのか?」という問いに対して、麻生さんからは「説明してすぐに『いいね!』と言われる事業はうまくいかない」という逆説的な視点が提示されました。
誰にでも理解できるアイデアは、すでに大企業が参入しているか、すぐに真似されてしまうからです。 逆に、創業時には「誰にも理解されない(意味不明だと言われる)」アイデアこそが、競合のいない市場を切り開き、後に大きなイノベーションにつながるという話は、多くの受講生にとって新しい発見となったようです。
受講生とのQ&A
講座の後半では、受講生からの質問に麻生さんが答える質疑応答の時間が設けられました。 「成功率」や「スキルの必要性」など、創業前の不安を解消するための率直なやり取りが行われました。
多くの起業家を見てきた中で、成功する人に共通点はありますか?


創業の理由が「消去法」だった人は強いです。 「お金を稼ぎたい」「有名になりたい」といった理由ではなく、「自分にはこれしかできない」「これをやらないと気が済まない」という、他に行き場のない強い情熱を持った人が、結果として数々のハードルを乗り越えていきます。

最初はスキルよりも「想い」が重要ですが、会社を大きくする段階では必ず経営者としてのスキルが必要になります。 起業してから走りながら学ぶのか、あるいは一度組織で修行してから起業するのか。どちらも正解ですが、最終的には経営能力を高め続ける姿勢が不可欠です。


次回予告

次回の講座は12月2日(火)にLagoon KOZAにて行います! 講師にLagoon KOZA運営責任者の平良が登壇し、「プロダクト開発の基礎」をテーマに講座を開講します。 Day2でセットアップしたマインドを基に、ビジネスを始める上で必ず必要になる「プロダクト」を開発するための実践的なワークを行います。
スタートアップラボとは

1年以内に起業を目指す方を対象に、3ヶ月で起業に向けた具体的な計画を立てる実践的なプログラムです。
県内外で活躍する起業家・経営者から、実践的な知識とスキルを学び、起業前の困難を乗り越える力が身につく状態を目指します。ビジネスの基礎から計画の立て方、資金計画、そして最終ピッチまで、創業準備を万全に整えるためのカリキュラムが用意されています。
「自分のアイデアや強みを活かしたスタートアップを立ち上げたい」「社会的インパクトのあるソーシャルビジネスを立ち上げたい」「沖縄県を代表するような会社に成長させていきたい」
そんな方向けの創業スクールとなっています。