2019年7月25日イベント
〜スポーツビジネスにおける”共感”の活用〜
スポーツビジネス界のトップランナーアビームコンサルティングの久保田圭一氏をお招きし、現状のスポーツビジネスの全体像、課題を捉え、スポーツの特性(共感や熱狂)を踏まえた地域や社会の考え方などについてお話していただきました。
沖縄とスポーツ
1996年にスポーツ交流のまちづくりを目的に「スポーツコンベンションシティ」を宣言した沖縄市。
https://kozaweb.jp/sports/
スポーツビジネスは、今後も沖縄市の重点施策の1つとしており、
2020年10月に「琉球ゴールデンキングス」のホームコートとなる『沖縄市多目的アリーナ』が完成予定です。
スポーツビジネスで重要な「SET」
スポーツビジネスで重要視する考え方に「SET」というものがあります。
・「S」はシンパシー(自ら作れる共感とは?)
・「E」はエコシステム(誰と組むことで、商品・サービスを作れるか?」
・「T」はタイム(多くの顧客からどれだけの時間を奪えるか?)
それぞれ、「共感を創る」、「誰かと組むことを前提に物事を考える」、「時間を奪う」という3つのポイントを丁寧に説明して頂きました。
その上で、それを沖縄市のアリーナやスポーツコンベンションに当てはめた場合のビジネスの方向性のお話をいただきます。
スポーツが持つ新たな価値を創造し、ビジネス機会の創造・拡大や、社会課題の解決につなげるお話となりました。
「スポーツが奪っている時間」の活用
スポーツ観戦といっても、実はその行動によって多くの時間が費やされています。
観戦のための移動時間や、観戦で盛り上がるためのユニフォームや応援グッズ、その間の飲食費などかなり多くの時間とモノを消費しています。
これら「スポーツが奪っている時間」の一つ一つは、収益を生む可能性を秘めていることを忘れてはいけません。
スポーツビジネスは、出発前から帰宅後まで、数多くのキャッシュポイントが実在しています。
登壇者:久保田圭一
■略歴
外資系コンサルティングファームを経て2004年アビームコンサルティング(株)に入社。
2013年に社内にてスポーツビジネス開拓のためのタスクフォースを形成し、スポーツ産業の発展に向けたサービスの展開に着手。
2017年4月に「Sports&Entertainment セクター」を設置しセクター長に就任。
スポーツ産業における主要プレイヤーを「コンテンツホルダー」、「行政」、「スタジアム・アリーナ」、「スポーツ推進企業」、「メディア」と定義し、各プレイヤーが抱える課題解決に向けたコンサルティングを推進。
また、コンサルティングという枠組みにとらわれず、各プレイヤーの保有するコンテンツ・強みを活用した新規事業企画など、ビジネスプロデュースも手がけている。