2020年5月12日koza makers

3Dプリンターでフェイスシールド作成!保健所や福祉事業をしている方へ提供しました。

先日、Lagoonの3Dプリンタで作成したフェイスシールドを、先日沖縄市へ寄贈させていただきました。
※使用させていただいたデータは、大阪大学大学院医学系研究科から公開されている3Dデータです。
http://www.project-engine.org/

今回の投稿は、フェイスシールド完成までの実際の作業工程をご紹介していきたいと思います。

世界中で活躍する3Dプリンター


新型コロナ影響下の中、3Dプリンタを使ったコロナ対策用のツールが世界中で発明されてきました。
マスク本体を作成したり、長時間のマスク着用による耳の痛みを解消するグッズが作られたり、いろいろなグッズが発明されました。

しかもそのデータが、3Dプリンタを持つ人であれば誰でも再現出来るよう無料で公開されており、今までであれば技術的・時間的に生産ができないといった状況が、3Dプリンタの登場で可能になったと言えます。

データを個人のパソコンにダウンロードし、3Dプリンターに変換してしまえば、ものすごく簡単に作成でき、3Dプリンタ自体も比較的安価に入手できるようになりました。(今では約5万円から3Dプリンタは購入可能。)
 

フェイスシールドの制作に至った経緯

今回フェイスシールドも同様に、大阪大学大学院医学系研究科からフェイスシールドを全国の医療現場に、ということで3Dデータが公開されていました。こちらのデータは、原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、営利目的でなければ、改変や再配布が可能になる ※CCライセンスで公開されています。

すでにtwitterやfacebookでもフェイスシールドを有志で作成し医療関係者へ配っている方もいたので、少しでも力になればと思い作成してみました。

※CCライセンス(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
 

制作に使用した3Dプリンタとデータ

大阪大学大学院医学系研究科で提供されているフェイスシールドの3Dモデルはこちら→http://www.project-engine.org/

<今回使用させていただいたデータ>
・簡易版ステープラー脱着タイプ
・スタンダードタイプ
簡易版ステープラー脱着タイプをデータにすると以下の画像になります。

Lagoonにある3Dプリンタのうち、安定して稼働できるこちらの2台を使用して作成しました。

・ANUCUBIC MEGA-S
・Makerbot z18



 

95個のフェイスシールドにかかった時間

1つ作るのに約1時間20分ほどかかり、失敗するケースも含めると
1日で生産できるのは10個程度でした。

※リモートワーク推奨中なので、他のスタッフとの出勤スケジュールを確認して可能な範囲で制作。
(3Dプリンタが稼働している最中はまた別の作業をして、、みたいなことを2週間ほど繰り返しました。)

そうして作られたフェイスシールドは、95個。


 

沖縄市へ寄贈してきました!


新型コロナ感染症対策の最前線で活動されている沖縄市の保健師の方から「フェイスシールドが足りない」との声を頂いたので、沖縄市に寄贈することになりました。

沖縄市副市長の与那嶺氏へフェイスシールドを渡し、保健所や福祉事業をしている方へ提供できる範囲で市で利用していくとのことだったので、是非活用して頂けたらと思っています。
 
ちなみに、3Dプリンタを使わなくてもフェイスシールドを作る方法もあります。
https://www.pandaid.jp/hygiene/face-shield
必要な方がいらっしゃいましたら、こちらの方法も参考になると思いますので、是非ご活用してみてください。