2020年7月2日events イベントレポート 起業・創業

【イベントレポート】SCOM×Lagoon 「経営力upは再現性あり!! 経営改善の考え方を学ぼう」 ゲスト:首里石鹸店主(株)コーカス代表 緒方教介さん

Lagoonには「周りに経営について相談できるひとがいない」「学びたいが何から学べばいいかわからない」といったご相談が度々寄せられてきました。

そんな疑問のヒントとして開催したのが今回のイベント。

SCOMとのコラボイベントとして、藤本和之さん、上間喜壽さん、比嘉良寛さん、遠藤良さん、そしてSCOMの出資先第一号であり現在もともに経営改革に取り組んでいる首里石鹸店主 (株)コーカス代表 緒方教介さんをゲストにお迎えしてお送りしました。

SCOMは県内のSMB(スモールビジネス)を対象に投資を行うファンドで、現役経営者&投資のプロであるメンバーがハンズオンで経営における課題解決に取り組み、出資先の企業の「稼ぐ力」の向上をサポートする点が特徴です。

SCOMについてより詳しく知りたい方はこちらからお問い合わせくださいね。
▶︎SCOM | エスコン株式会社
(「出資や経営に関するご相談もお気軽に!」だそうです)

今回はイベントの内容からトークのポイントをダイジェストでご紹介します!

中小企業に共通する経営課題

Q:緒方さんはどのようなアドバイスを最初に受けましたか?

緒方さん:最初に受けたのは「カネ」と「ヒト」に関するアドバイスですね。

「まず給料をあげなさい」と。もともとステージが変わるタイミングで高い給与でプロ人材を雇ったものの定着しなかったりと、文化踏襲や定着してもらうことの難しさを経験していて・・。なのでドンと給料をあげることにポジティブではなかったんです。

藤本さん:コーカスさんの場合だと(出資決定当時の時点で)非常にいい企業文化があり、成長するステージに事業がのっていてイケイケの雰囲気。それはもっといい人材を大量に確保していかなければいけないステージに立っている状態ともいえます。

なのでまずは「人事制度」と「給与設計」に関するアドバイスをさせていただきました。

成長するために必要なのは「人材」

藤本さん:僕は給料の金額を引き上げることは正攻法だと思っています。定着率や採用力もあがりますし、競争力があがることによって利益もついてくる。もちろん短期的には利益は減ると思います。

ですがファンドとしても短期的な視点ではなく最低3年〜5年、僕たちが離れたあとも利益があがり続けることを理想としているので、利益の総和があがることを見てアドバイスをします。

とはいえ、それは長期的な話。

だから「おや?」と思われたのかもしれませんね。でも実際に緒方さんに「利益を減らしてヒトに投資をしましょう」という提案をしたとき、緒方さんは「やります!」と即決でおっしゃったんです。笑

これは経営者にとっては非常に怖い提案でもあるんです。あげた給料を返してとはもちろん言えませんし、実行したからといって利益があがるとは限らない。実行力、決断力・・緒方さんは流石だなと思いました。

借金(融資)を必要以上に怖がらない

Q:「カネ」のアドバイスについても教えてください。

藤本さん:まずは「現金」の部分ですね。たとえば、手持ちの現金が1ヶ月分くらいの運転資金しかない状態だと、コロナほどではなかったとしても何かアクシデントが起きて1ヶ月売上が立たなかった場合、即危機的状況に陥ってしまうわけです。

現金に関しての課題解決は簡単、融資を受ければいいんです。

Q:Lagoonでは融資について「借金は・・」と前向きではない相談も寄せられることがあります。

藤本さん:確かに「返せないかもしれない」と思うと不安になる気持ちはわかります。

とはいえ今は利益を圧迫するほどの金利でもありませんし、使わずに持っておくことで保険的な役割にもなるので、キャッシュを厚く持つことはおすすめする場合が多いですね。

日常的な業務のなかにある課題

Q:他にもSCOMの皆さんと取り組まれた課題解決はありますか?

緒方さん:いくつもありますが・・エピソードとしては特に二つ。コーカスのNO.2であるスタッフの屋宜さんの業務改善と、管理会計の導入ですね。

相談相手のいないNO.2の力に

Q:NO.2である屋宜さんの業務の課題はどんなものがあったんですか?

比嘉さん:当時は相当パツパツになっていて「業務の整理がしたいです」ということで。まず会議の数がとても多かったんですね、それぞれの時間も2時間、3時間と長かった。

会議は本当に重要なものだったとしてもマックスでも2時間、通常のものは30分〜1時間というルールを決めてもらって。「わかりました!」と言ってもらった翌週からバンバン会議削ってましたね。笑

また、会議はなんのためにするのか、たとえば「報告」なのか「相談」なのか。報告は日々チャットでもできるし、資料を渡して目を通してもらうだけでもいいので集まる必要はあまりないですよね。

なので「会議は相談して結論を出す場所」として参加者がコミットすることを意識してもらって、ひとつひとつの会議にカレンダー上でもタイトルをつけるようにしていく。

Q:NO.2ゆえの苦労もありそうですね。

僕も自社のなかでNO.2のポジションをやっているのでわかるのですが、トップはいろいろな商談やイベントで外のひととコミュニケーションをとる機会が多いのに比べて、外のひとと意見交換ができる場が少ないんですよね。

しかもNO.2が持っている情報は経営と直結するのでオープンにしづらい。そういったところに直接相談にのれるようにしています。

管理会計の導入

緒方さん:実は僕はSCOMのサポートを受けるまでPLやBSを読むことができなくて。苦笑

そういう状態から部門管理の方法をレクチャーしていただいたり、POSレジとの連携による合理化も行いました。途中上間さんの財務スクールにも通って、苦手だった「売上」と「利益」の違いもしっかり意識できるようになって、それぞれの事業の状況についても評価がスムーズにできるようになったんですよね。

コールセンター、首里石鹸、保育園、またそれぞれの部署や店舗の数字の管理は複雑でとても苦労していた点だったんですが、上層部の人間が財務という共通言語を持って数字を見ながら経営戦略が練れるようになったことで、意思決定もさらに早くなりました。

財務が身についたことによっていろいろなやらなければいけないことが明確になったというのは僕にとって大きかったです。

上間さん:社内の独自管理の体系はあったんですが、それをもっと会計ベースにしてもらったり。そもそも財務・会計がどういった世界観になっているかというのを僕の財務スクールでコーカスの3名に来てもらって学んでいただいて。それをベースに整えていったので、そのあとの動きはめちゃくちゃ早かったですね。

SCOMへのご相談はお気軽に!

Q:出資先の選定でも実行力や決断力は重要なポイントですか?

藤本さん:一番重視していますね。少なくとも中小企業は代表である経営者が考えていることが実行に移されるケースが多いので、そういった意味で代表者のお人柄・・・僕たちが全て正しいとは思いませんがアドバイスを聞く耳を持ってもらえるのかはやはり気にします。

遠藤さん:SCOMは始まったばっかりで「短期的な」といっても3〜5年はしっかり関わるわけです。コーカスさんの場合でも1ヶ月に3〜4回はメンバーが緒方さんのオフィスにお伺いして個別の課題に対して向き合っていく。

従業員とは違いますけれど、所属しているくらいの感覚でお話をしていく。そうなったときにお互いに尊敬し合いながら話ができなければ続かない。緒方さんでいえば、首里石鹸の事業、コールセンターの事業、それぞれに僕らが「すごいな」と思うことがたくさんあるんですよね。

上間さん:「正しい情報に客観性を与える」ということが外部の視点ができることなのかなと。外部の視点をいれるっていうのは中小企業にはなかなかないんですよね。そういった機能をSCOMで提供していければと思っています。

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