2021年11月5日イベント 起業・創業 イベントレポート

2021年 起業家マインド育成講座(第1回~第4回まとめ記事)

本講座には、社会課題を解決したい!起業したい!でも、何から始めたら良いのか分からない…。といった悩みをもった受講生が、学生から社会人まで合計38人が参加してくださいました。沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)の兼村光氏を講師としてお招きし、第1回から第4回に分けて、課題発見からビジネスプランづくり、検証までを各回グループワークを交えながら行いました。

開催概要

日時・場所

  • 第1回 8月24日 19:00-21:00 @オンライン開催
  • 第2回 9月9日  19:00-21:00 @オンライン開催
  • 第3回 10月1日 19:00-21:00 @オンライン開催
  • 第4回 10月15日 19:00-21:00 @オンライン開催

*全日程終了(2021年)

講師:沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)アクセラレーションセクションマネジャー 兼村 光 氏

  • 最先端のITイノベーションを活用する産業支援機関として設立された「一般社団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)に在籍
  • 財団のアクセラレーションセクションにて、スタートアップの支援、対話型セッションによる新しい価値の創出を図るフューチャーセンターの運営を中心に、沖縄型Society5.0提言の業務に携わる
  • Civic Tech活動の一環として、エンジニアコミュニティ(Code for Okinawa)運営サポート
  • 起業体験イベントStartup Weekend運営
  • 琉球大学非常勤講師、内閣府沖縄型中核人材育成事業講師
  • 一般社団法人STEM教育センター理事、ITコーディネーター沖縄所属
  • 各種ビジネスモデルピッチ大会審査員

講座内容

【第1回】 「課題を見つけよう」

第1回目講座では、ペルソナとなる顧客の不平不満に向き合うこと、課題発見のために「不平不満」を深ぼる方法を学びました。

とても印象的だったのは、課題を深ぼるときの考え方を、小学校の授業の科目に例えて説明していたことです。顧客の感情に向き合う「国語」、その課題の大きさをはかる「算数」、課題がなぜ起きているのか原因を探る「理科」、それがなぜ解決できていないのか社会構造を考える「社会」。それを踏まえて、やっとジネスモデルの作成に取り掛かる「図工」という考え方は、課題を深ぼる手順が分かりやすくて実践しやすいと感じました。

参加者からは、「アイデアの種は日常に転がっている。見逃さないように、日常の当たり前を疑う練習をしていきたい」という感想をいただきました。身の回りに転がっている課題を自分事として捉えられるアンテナを身に着け、課題の深堀方法を活用し、課題解決につなげていきたいですね!

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【第2回】 「提供する『価値』とは?」 

第2回講座では、前回考えた課題と解決策が一致しているかについて、「リーンダイアグラム」というフレームワークを用いて、グループワークを行いました。

アンケートを見てみると、「その解決策は「治療薬(完全に「不」の解消になっているか)」か「痛み止め(改善策だが効果が一時的)」かという考え方や、講師の兼村さんが実際に出場し優勝したビジネスコンテスト「Startup Weekend」のピッチ資料をもとにフレームワークの解説があり、分かりやすかった」との声が寄せられました。参加した学生からは、「社会人の方からも意見をもらえたことで新しい視点が得られ」たという感想があり、新しい視点を多く得られた回になったと感じています。

第2回講座を通して、課題と解決策が一致しているか、顧客に提供できている価値は何か考えるきっかけになったと思います。最後には、ビジネスモデルの完成がゴールではなく、フレームワークはあくまで一通り必要項目をチェックするもので、チーム内での共通認識をそろえるために有効なツールであるという点も教えていただきました。自身の考えの整理や、チーム間でのすり合わせに活用してみてください!

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【第3回】 「ビジネスモデルを作ろう」

第3回では、これまでのフレームワークを包括する「ビジネスモデルキャンバス」を提供していただきました。

第1回目、第2回目で使用した「バリュープロポジションキャンバス」、「リーンキャンバス」とを行き来することで、ビジネスに必要な項目を網羅的かつ課題や解決策に深みのあるビジネスモデルに近づけると思いました。また、メルカリのように、双方にお客さんがいる場合は、二つのビジネスモデルキャンバスを書く必要があり、買い手側は書きやすいが、売り手側について書くことが難しいという声も聞こえてきました。

さらに、参加者から好評だったのが「Business Model YOU」。ビジネスばかり考えているとどうしても”Why you?”の観点が抜け落ちてしまいがちですよね。
ビジネスと自分起点の両方の視点を取り入れることで、アイデアの成熟や周りからの共感も得られやすくなると思います。自分の想いの乗ったビジネスだと土台となるモチベーションも違いますよね!
なぜそれをやるのか、自分がもっているリソースは何かなど、自分起点で課題や解決策を考える「Business model YOU」は、“Why you?”を再度確認するのにとても有効なフレームワークだと感じました。

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【第4回】 「仮説検証してみよう」

第1回から第3回まで、講師の兼村さんから「ビジネスモデルを考えている段階は、課題も解決策も『仮説』にすぎない」と再三言われてきました。
最終回となる第4回でやっと「仮説の検証方法」が学べました!

参加者の感想からは、「インタビューの形式や、言葉の定義を詰めたり、自己開示から始めたりなどの聞き方のポイントを学ぶことができてよかった」という声が寄せられています。
また、メジャーリーグで大活躍の大谷翔平が高校一年生の時に書いたマンダラートを用いて、自分の事業や目指す世界を実現するためのアクションへの落とし方を学ぶことができました。
最後は各参加者が実現したい世界を実現するためのアクションまで決めて全講座終了!

本講座が実現に向けて前に進める一助となることを願っています。

最後に

これからビジネスアイデアを考えていく学生の方々や、すでに自身で事業をしている社会人の方々が参加してくださっていましたが、グループワークを通して互いに刺激を受け合ったのではないかと思います。これらの講座が、皆様のビジネスのブラッシュアップにつながれば嬉しいです。

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