2026年3月2日起業・創業

起業の手続き、誰に聞けばいい?許認可から税金まで専門家が答える「創業実務ゼミ」全4回ガイド

起業準備、まずは「実務の全体像」を知ることから

✔「起業したいけれど、何から手を付ければいいか分からない」
✔「法人にするべきか、個人事業のままでいいのか迷っている」
✔「税金や契約のこと、難しそうで後回しにしている」

創業を志すとき、アイデアや情熱があっても、このような「実務」の壁にぶつかる方は少なくありません。
Lagoon KOZAでは、沖縄県よろず支援拠点と連携し、創業前後の起業家が抱える「誰に聞けばいいかわからない」という不安を解消するための動画コンテンツ「創業実務ゼミ」を公開しました。

本記事では、全4回のシリーズの内容と、効果的な活用方法をご紹介します。

※本動画シリーズは一般的な情報提供を目的としています。個別の契約内容や税務判断、許認可の可否については、状況により異なる場合がありますのでご注意ください。

「創業実務ゼミ」とは?

このシリーズは、創業支援の現場でよくある質問や、起業家が見落としがちなポイントについて、税理士・社会保険労務士・弁護士といった専門家をゲストに招き、対話形式で学ぶプログラムです。

本シリーズの特徴

信頼できる専門知識

沖縄県よろず支援拠点に在籍する専門家が創業前後の実務について分かりやすく解説します。ネット検索では難しい実務の疑問に、プロの視点で答えます。

「しくじり体験談」から学ぶ

教科書的な説明だけでなく、「銀行に手ぶらで行って追い返された」「申告方法を知らずに大損した」といった講師や相談者の実際の「創業しくじりエピソード」をベースに解説。成功事例よりも役立つ、リアルなリスク回避術が学べます。

ピンポイントで予習できる

各回テーマが独立しているため、自分が必要な知識だけを短時間で効率よく吸収できます。

おすすめの活用方法

ご自身の状況にわせて、以下の3つの使い方がおすすめです。

まずは全体像をつかむ

第1回 概論編 を見ることで、創業に必要な手続きの流れや、許認可の重要性を理解できます。

不安なテーマだけ見る

「お金や税金のことが心配」なら第2回 税理士編、「そろそろ人を雇いたい」なら第3回 社労士編、「契約トラブルや法的リスクから事業を守りたい」なら第4回 弁護士編 というように、課題に合わせて視聴してください。

相談前の「予習」として使う

動画を見て「自分にはこの許可が必要かも?」「この契約書は作っておきたい」といった疑問を洗い出してから創業相談を利用すると、より具体的なアドバイスが得られます。

各回の内容紹介

第1回 概論編 〜はじめの一歩の不安をほどく〜

起業のスタートラインに立つための「手続きの全体像」を整理します。特に、知らずに進めると大きなリスクになる「許認可」や、法人・個人の選択について解説。カフェ、福祉事業、パーソナルジムなど具体的なモデルケースを用いたロードマップで、自分の事業ならどうなるか?をイメージしやすい内容です。

講師:小松崎 愛 さん(沖縄県よろず支援拠点 コーディネーター)

主なトピック

「とりあえず法人」は危険?

「法人 vs 個人事業主」最初から決めなくていい理由と、事業計画から導き出す正しい選択肢。

許認可の落とし穴

契約後に「営業不可」が発覚?物件選びの前に必ず知っておきたい、許認可の落とし穴と確認方。

株式会社と合同会社

AmazonやAppleも合同会社?「安さ」だけで選ばないために知っておくべき、それぞれの特徴と選び方。

【ここがポイント!しくじり体験談】

「融資の相談に手ぶらで行って追い返された話」

講師の小松崎氏自身のエピソード。「自分の事業は上手くいっているから貸してくれるはず」という思い込みだけで資料を持たずに銀行へ。結果は「何者かも分からない人には貸せない」



第2回 税理士編 〜お金・数字、ゼロからの創業マネー入門〜

創業期に最もつまづきやすい「お金」と「税金」の基礎知識。「資本金は1円でもいい?」「レシートは捨てても大丈夫?」といった素朴な疑問から、法人化に伴う「社会保険」の義務まで、友寄税理士がズバリ回答します。

講師:税理士 友寄 亜由子 さん(沖縄県よろず支援拠点 コーディネーター)

主なトピック

資本金のリアルな設定額

制度上は1円でもOKだが、信用面や最初のお財布として5〜10万円以上が望ましい理由。

「利益800万円」が法人成りの分かれ道

売上ではなく「利益」で見る、税金面での損得ライン。

役員報酬の注意点

毎月同額でないと経費にならない?家族経営の落とし穴。

【ここがポイント!しくじり体験談】

「給付金1000万円で明暗!税金知識で数百万円の差が出た話」

コロナ禍の給付金を巡る実話。青色申告で赤字を正しく繰り越していたお店は税金ゼロ。一方、白色申告でどんぶり勘定だったお店は、経費が認められず数百万円の納税が発生し、音信不通に。日々の「記録」と「申告方法」がいかに自分を守るかを痛感するエピソードです。



第3回 社労士編 〜はじめての雇用、知っておきたい労務の基本〜 

「人を雇う」「チームを作る」段階で必要となる、雇用や労務のルールを解説。「雇用契約書」の重要性や、トラブルの火種になりがちな「業務委託と雇用の境界線」について、具体的な事例を交えて学びます。

講師:社会保険労務士 平田勇次 さん(沖縄県よろず支援拠点 コーディネーター)

主なトピック

求人を出してからの「時給変更」は不可?

時給だけでなく、ミスマッチを防ぐために、募集前に決めておくべき最低条件とは。

業務委託 vs 雇用の法的リスク

「場所と時間を拘束」していたら業務委託契約でも雇用とみなされるリスク。

パート・アルバイトの有給休暇

パート・アルバイトでも条件を満たせば有給休暇の権利が発生?意外と知らない労働者の権利。

【ここがポイント!しくじり体験談】

「良かれと思ってやった“データ加工”で助成金が不支給に…」

講師の平田氏の体験談。助成金申請の際、良かれと思って見やすく加工したデータを提出した結果、「原本と異なる」とみなされ審査落ちに。ルールが厳格な労務・助成金の世界では、自己判断がいかに危険かを学ぶエピソードです。



第4回 弁護士編 〜トラブル前に整える、創業の守り〜

起業後の「守り」を固めるための法的知識です。 「契約書がないまま仕事を始めてしまった」「共同創業者と仲違いした」など、創業期に実際に起こりがちなトラブルとその予防法を学びます。

講師:弁護士 絹川 恭久 さん(沖縄県よろず支援拠点 コーディネーター)

主なトピック

契約書は最強の「ルールブック」

金額が大きい取引ほど、「言った・言わない」を防ぐための備えが必要。

家賃・立ち退きトラブル

家賃増額や立ち退き要求は「命令」ではなく「交渉のスタート」。すぐに諦めず交渉する余地がある。

債権回収の鉄則

「お金を払ってもらえない」事態を防ぐための、「期限設定」と「前払い交渉」のコツ。

【ここがポイント!しくじり体験談】

「共同創業は“結婚”と同じ。仲が良い時こそ“別れ”のルールを」

友人と起業し、最初はうまくいっていたが、方向性のズレで仲違い。辞める際の株の取り扱いや在庫の買い取りで泥沼化した事例。人間関係に「好き嫌い」が出る前に、金銭と役割分担のルールをしっかりと決めておくことが最大の予防策です。



動画を見たあとは、個別相談へ

動画を見て、「自分の事業の場合はどうなんだろう?」と具体的な疑問が湧いてきたら、「Lagoon KOZA」や「沖縄県よろず支援拠点」の無料の相談窓口をご活用ください。「何を聞けばいいか分からない」状態や、手ぶらでのご相談も大歓迎です。

ご自身の状況や相談内容に合わせて、以下のガイドを参考に相談先をお選びください。

沖縄県よろず支援拠点

国(中小企業庁)が設置している無料の経営相談所で、経営上のあらゆる悩みに対応。各分野の士業・専門家が、実務に即した具体的なアドバイスを行います。

こんな方におすすめ

・専門的な実務、個別の課題を専門家に相談したい

・自分の事業で「許認可」が下りるか確認したい

・資金繰りや税金の具体的な計算を相談したい

・雇用契約書や就業規則を整備したい

・契約書のリーガルチェックや法的トラブルを相談したい

Lagoon KOZA

起業の「はじめの一歩」から開業までを総合的に伴走・サポート。沖縄市の認定窓口として、特定創業支援等事業を受ける証明書発行に必要な継続支援を行います。

こんな方におすすめ

・沖縄市で起業し、特定創業支援等事業のメリットを受けたい

・事業のアイデア出しや壁打ちをしたい

・創業までの全体スケジュールを整理したい

・事業計画書を一緒に作ってほしい

・どの専門家に聞けばいいか整理したい