あなたの想いをカタチにする|スタートアップラボVol.5 第4回講座イベントレポート
1/30(火)に「スタートアップラボvol.5」(以下、スタラボ)の第4回講座が開催されました。
今回は、数多くの創業相談を経験してきたLagoon KOZA スタッフ平良が「想いをカタチにする」というテーマを担当しました。
第3回講座で考えたIKIGAIをもとに事業アイデアを具体的にするべく、本講座では平良から様々なフレームワークを学び、実践しました。学んだフレームワークの一部を記事の中で紹介しているので、ぜひ皆さんも活用してみてください!
平良亮太さんはどんなひと?
平良亮太氏
琉球大学在学中に教育ベンチャー「株式会社がちゆん」の立ち上げメンバーとしてワークショップの企画開発や人材育成を担当。また、若年層のアントレプレナーシップ 育成事業「琉球frogs」のオーガナイザーを務める。
現在はLagoon KOZA運営責任者となり、創業支援や機運醸成イベントを企画運営。
6つのフレームワークを使った事業づくり
講座冒頭では、スタラボの目的は「事業内容を伝えて人の心を動かすこと」だと改めて平良から話していました。
事業アイデアをどのように具体化するのか?どのような観点から事業内容を考えるのか?そのためには6つのフレームワークが鍵だそうです。
1.MVVビジョン・ミッション・バリュー(MVV):組織の成長に向けた羅針盤としての役割を果たす経営の中核に置く概念のこと
2.ペルソナ設定:自社の商品・サービスを使用する典型的な顧客像を設定すること
3.6UPsketch:ユーザーがそのプロダクトやサービスを、どこで知って、どのように使い、
使った結果どうなったというストーリーを6コマで表したもの
4.ロードマップ:プロジェクトや事業における「目標達成までの道筋」を時系列で示したもの
5.ビジネスモデルキャンバス(BMC):複雑なビジネスの構造を視覚的にわかりやすくしたもの
6.ビジネスモデル:事業が利益を生み出すためのしくみのこと
「フレームワークがあってもうまく活用するイメージができない…」そんな方のために、Lagoon KOZAの事業を例にフレームワークの活用法を説明してくれました。Lagoon KOZAが掲げるビジョンやミッション、顧客像などを例にそれぞれどのようにフレームワークを活用したのかを解説してくれました。
「フレームワークがあってもうまく活用するイメージができない…」そんな方のために、Lagoon KOZAの事例にフレームワークの活用法を説明してくれました。アイデアの具体化は事業計画や広報戦略が明確化にすることを、受講生が身をもって学ぶ時間となりました。
顧客について考える「ペルソナ設定」と「6UpSketches」
講座内で登場した6つのフレームワークの一部をご紹介いたします!
ペルソナ設定とは?
「自分のサービスを届けたい人はどんな人なのか?」を設定するためのワークがペルソナ設定です。漠然と「こんな感じの人」とイメージするだけではなく、より良いサービスのためには細かくペルソナ像を設定することが必要となります。
「その人が普段何時に起きるのか?」「休日はどこに行くのか?」「使用しているデバイスは何か?」など
こんなところまで想像しないといけないの?というところまでイメージすることが求められます。ちなみに、「どんな口癖をしているのか?」を設定しているところもあるそうです。
6UpSketchesとは?
ペルソナ設定でイメージした人物が、どのような過程で自分たちのサービスにたどり着くのか?を6コマ漫画のようにイメージするのが「6UP sketches」というワークです。このワークで重要なのが「映像化する」ということで、どのようなシチュエーションで、どの媒体を通じてたどり着くのかなどの具体的なストーリを想像すること大切だそうです。
事業のこれからをイメージしてみよう
講座後半は自分のサービスをどのように展開していくのか、事業のこれからを考える時間でした。
ロードマップを用いたワークでは3年後事業をどのようにしていたいかを想像してもらい、そこから逆算してやるべきことを明確にしていきました。そして、事業を始めるためにどれほどの資金がいるのか?今後どのように売り上げをあげていくのか?を整理するためにビジネスモデルキャンバスを活用しました。このワークは融資を受ける際の書類作成に役立つのでぜひ活用してみてください!
また事業のこれからを考える上で、社会の変化にも対応していくことが必要と話す平良。今のブームが数年後どうなっているのか?社会がどのように変化していくのかを考えることが大切です。そこで平良から、未来年表データベースから、未来予測を検索できるサイト「未来年表」の紹介がありました。結構細かく予想されていて見るだけでも面白いので気になる方は調べてみてください!
フレームワークはあくまでも手段
フレームワークを活用する上で「まずは埋めてみる」ことが大切だと話す平良。埋めてみる過程で、埋まらない部分が必ず出てきます。その部分が自分の足りないところや、思考が不足しているところだとレクチャーしていました。
そして講座の最後には「フレームワークはあくまでも手段で、埋めることを意識しすぎるのではなく『なぜあなたが取り組むのか』を意識することが大事である」とフレームワークを使用するうえでの注意点も話していました。
第4回講座を受けての、受講生の声
最後に、第4回講座を終えた受講生の学びになったこと・印象に残ったことを一部紹介いたします!
「具体的に金額やサービスに落とすところが書けなかったので、そこをより具体的に考えてもっと解像度を上げようと思います。」
「その人が何に困ってて、どうしたいのかをイメージしながら出来ました。」
「ターゲット層をより明確にすること、3年後のビジョンを描くことは実際に動くにあたって大事なことなのだなと感じた。」
といった声が上がっていました。
受講生の中には、ペルソナ設定でイメージした人物に実際に会ってみる!と意気込む受講生も。
講座を経て受講生たちの事業の解像度が向上し、次のステップが明確になっている様子が見受けられました。
次回講座について
「スタートアップラボVol.5」第5回講座のテーマは、DXエバンジェリストの常盤木龍治氏による「プレゼンテーションの極意」です。
Lagoon KOZAの創業スクールについて
Lagoon KOZAではスタラボだけではなく、女性・子育て世代に特化した創業スクール「ゆくるばスクール」や創業期特化型業起業ブートキャンプ「START UP BOOTCAMP」なども開催しています。スタラボに関しても第6弾「スタートアップラボVol.6」も開催を予定しています。
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