2024年5月13日起業・創業 イベントレポート

【イベントレポート】麻生氏×先輩起業家が語る創業期のリアルな話|『ゼロからの起業』STARTUP BOOT CAMP説明会

4月27日(土)に、プログラム講師を務める麻生要一氏や先輩起業家ゲストから、創業直前・直後の生々しい話が直接聞ける『ゼロからの起業』STARTUP BOOT CAMP説明会&トークセッションを開催しました。

STARTUP BOOT CAMP卒業生・先輩起業家の上原宇行さん、 嶺井政哉さん、粂川有歌子さんをゲストにお招きし、創業直前・直後の生々しい話をお伺いしました。またSTARTUP BOOT CAMPへの想いを麻生氏よりお話ししていただきました。

超実践型創業支援プログラム「STARTUP BOOT CAMP」とは?

STARTUP BOOT CAMPとは、「創業事業設計」「顧客開発」「創業期の資金調達」など創業初期に必要なスキルや知識を体系的に学ぶことができる、創業を目指す方々独立して間もない起業家のために設計された創業支援プログラムです。
プログラム講師は、起業家・投資家・経営者と多面的な顔を持つ麻生要一氏が務めます。それぞれの立場を経験した麻生氏が、創業初期によくある失敗を防ぐために必要なノウハウをレクチャーします。

先輩起業家ゲスト紹介

上原 宇行さん(ユアトリー株式会社 代表取締役)

起業家やクリエイターの想いや創業ストーリーに付加価値を創出するプラットフォームサービス「Yourtory」を提供する、ユアトリー株式会社を2023年7月に設立。また元金融マンの経験を活かし、経営相談や資金調達のサポートも行う。

嶺井 政哉さん(株式会社ライフシフト 代表取締役)

介護の記録・請求作業をサポートし、介護現場の負担軽減や業務改善に貢献する介護記録アプリ「介護クラウドMana」を提供する、株式会社ライフシフトを2020年10月に設立。2023年8月に『ゼロからの起業』STARTUP BOOT CAMPを卒業。

粂川 有歌子さん(エレクトロフォーミングジュエリー協会 代表)

2021年7月に『ゼロからの起業』STARTUP BOOT CAMPを卒業し、電気メッキで作るジュエリー技術講座を展開するエレクトロフォーミングジュエリー協会を設立。2024年4月現在では、受講生総数220名に上る。

 

起業という生き方を選択した理由、そして資金調達という課題|先輩起業家のぶっちゃけ話

起業家という生き方を選んだ理由と創業期の苦労について、先輩起業家にお話ししてもらいました。

①キャリアを生かした、資金調達の意識ポイント|上原 宇行さん

最初に登壇いただいたのはユアトリー株式会社の上原さん。
元金融マンの上原さんは、Lagoon KOZAでのピッチイベントをきっかけに退職し、起業家の道を選択されました。

現在は、前職で培った知識・スキルを活かした資金調達サポート事業と、起業家の想いに付加価値を創出する事業の二足のわらじで活動されています。

資金調達の際、完成されていないプロトタイプだと金融機関や投資家に相手にされない傾向があるとお話ししていました。どれだけ完成したサービスであるかを相手に伝えられるかが重要だとお話しされていました。

また沖縄にはまだリーディング産業がないと感じている上原さん。沖縄のリーディング産業を自身の手で作り上げるために起業をした、と起業家として生きる強い想いを語ってくれました。

②挑戦の楽しさを体現する「起業家」という働き方|嶺井 政哉さん

続いて登壇いただいたのは、株式会社ライフシフトの嶺井さん。
「誰もが幸せに生きた証を残せる社会へ」「パソコンではなく、人と向き合える介護の実現」をビジョン・ミッションに掲げ、介護の業務を軽減するためのソフトウェア開発をしています。

「なぜ起業しているのか?」という問いに対して、嶺井さんは「色々できて面白いから」と答えてくれました。父の死をきっかけに、「人は生まれてきて、何かして、死ぬことを意識するようになった」と当時を振り返ります。どれだけ大変でも、楽しく「何か」に挑戦していることが幸せなんだとお話ししてくれました。

また創業初期は、他の仕事が終わった後ファーストフード店に行き、資金調達の資料作りを夜中までしていたと語る嶺井さん。当時はエナジードリンクを飲みながら眠気と戦い、資金調達に励んでいたそうです。

③ものづくりの感動やワクワクを共有したい|粂川 有歌子さん

最後に登壇したのは、エレクトロフォーミングジュエリー協会の粂川さん。
ジュエリーの通信教育やアクセサリーの輸入販売などの事業を行っています。

既存事業の行き詰まりを感じていたところ、樹液で作る「エレクトロフォーミングジュエリー」を発見。粂川さんは日本で市販できないかとひらめいたそうです。ものづくりを愛する人たちを応援したい、作るのが得意でも売るのが苦手という人をサポートしたい。そのような使命感を抱き、活動しているとお話ししてくださいました。

起業家という選択をした理由として、感動をしていたいとお話しする粂川さん。「ものづくりをするときの感動やワクワクを共有したい」という自分のわがままを、貫いて生きていける起業家であり続けたいと伝えてくれました。

お金についての苦労として、補助金が入ってくるまでの資金繰りが大変だったと教えてくれました。受講生からの依頼で分割払いを導入するとキャッシュフローが悪化。多くの方にサービスを届けようとするも、「エレクトロフォーミングジュエリー」の認知が低く、過剰な広告をしたがあまり効果がなかった、など様々な困難があったそうです。

 

紆余曲折の創業ストーリー|パネルトーク

続いてパネルトークでは、麻生氏から卒業生に起業家人生についての質問が投げかけられました。

Q.起業するまでの紆余曲折は?

1問目は、起業するまでにどんな紆余曲折があったのかというテーマに対して答えてもらいました。

 

金融マン時代、創業者のストーリーが補助金の判断材料ではないことに疑問を抱き、起業家のストーリーを目立たせたいと思っていた。しかし友達に「そんなの誰も見ないよ」と言われ、衝撃を受けた。そのおかげで軌道修正することができ、現在のサービスになっている。

 
 

「最初は、何をサービスの柱としていくのか凄く悩んだ。講座運営それともアクセサリー販売なのかでモヤモヤしていた時、「エレクトロフォーミングジュエリー」の資材販売のモデルに辿り着き、収益性が出てくるようになった。」

 
 

「事業立ち上げ時、サイトデザインの発注のために150万払ったが、全く別物が製作物として提出された。それを機に、できる範囲で自分で開発しようと試みたが、時間がかかりすぎてしまった。自分の「WHY(なぜこの事業をやるのか?)」が無かったことが、原因だと思う。」

 

 

Q.手応えを感じるようになった瞬間、「WHY」の重要性

嶺井さんの話を経て、会場は「WHY」の重要性の話になりました。

 

「WHYが明確化してからは、仲間がどんどん増えた。様々な場面に呼んでいただいたり、応援してくれたり、自分のやりたいことが伝わっている感じがとてもする。」

 
 

「ものづくりのワクワクや喜びは、自分の生活をプラスにしてくれると思う。豊かな表現をする手段の一つとしてエレクトロフォーミングが日本に根付いてくれたら嬉しい、科学の不思議を一緒に感動してくれる仲間を作りたいという想いを融資担当の方に伝えたら、すごく感動してくれた。」

 
 

「こういう想いをもとにこの事業をやりたい!というWHYから話をすると、相手の心に響き、実力以上に評価してもらえた場面があった。ストーリーから語ることが重要だなと、創業して1年経たないけれども何度も痛感した。」

 

資金調達という数字を重視する場面で、数字ではなく想いを伝えたら「感動」が生まれ、資金調達につながったというエピソードは、3人の先輩起業家に共通していました。
創業初期で不要な失敗を防ぐためにも、自分の仲間を見つけるためにも、必ず起業する理由や目指したい姿を明確にすることの大切さを学びました。

5/14(火)配信イベント|経営大学院でも学べない超実践的な創業事業の作り方

STARTUP BOOT CAMPを卒業した、株式会社MyREVO代表取締役の隈本圭佑さん。
この配信では、創業前から創業初期のエピソード、講座で学んだことについてお話しいたします!

◆◇当日のタイムスケジュールはこちら◆◇

19:00-19:05
「『ゼロからの起業』STARTUP BOOT CAMPとは」
19:05-19:55
「隈本さんインタビュー」
インタビュー内容
・株式会社MyREVOについて
・起業の背景について
・STARTUP BOOT CAMPに参加した理由
・習得した知識や考え方は会社にどう活きているか
・会社のこれからのビジョン
19:55-20:00
「『ゼロからの起業』STARTUP BOOT CAMPのご案内」

日時|5/14(水) 19:00-20:00
場所|オンライン

 

2024年2月1日起業・創業 イベントレポート

あなたの想いをカタチにする|スタートアップラボVol.5 第4回講座イベントレポート

1/30(火)に「スタートアップラボvol.5」(以下、スタラボ)の第4回講座が開催されました。

今回は、数多くの創業相談を経験してきたLagoon KOZA スタッフ平良が「想いをカタチにする」というテーマを担当しました。

第3回講座で考えたIKIGAIをもとに事業アイデアを具体的にするべく、本講座では平良から様々なフレームワークを学び、実践しました。学んだフレームワークの一部を記事の中で紹介しているので、ぜひ皆さんも活用してみてください!

平良亮太さんはどんなひと?

平良亮太氏

琉球大学在学中に教育ベンチャー「株式会社がちゆん」の立ち上げメンバーとしてワークショップの企画開発や人材育成を担当。また、若年層のアントレプレナーシップ 育成事業「琉球frogs」のオーガナイザーを務める。
現在はLagoon KOZA運営責任者となり、創業支援や機運醸成イベントを企画運営。

6つのフレームワークを使った事業づくり

講座冒頭では、スタラボの目的は「事業内容を伝えて人の心を動かすこと」だと改めて平良から話していました。
事業アイデアをどのように具体化するのか?どのような観点から事業内容を考えるのか?そのためには6つのフレームワークが鍵だそうです。

1.MVVビジョン・ミッション・バリュー(MVV):組織の成長に向けた羅針盤としての役割を果たす経営の中核に置く概念のこと

2.ペルソナ設定:
自社の商品・サービスを使用する典型的な顧客像を設定すること

3.6UPsketch:
ユーザーがそのプロダクトやサービスを、どこで知って、どのように使い、
使った結果どうなったというストーリーを6コマで表したもの

4.ロードマップ:
プロジェクトや事業における「目標達成までの道筋」を時系列で示したもの

5.ビジネスモデルキャンバス(BMC):
複雑なビジネスの構造を視覚的にわかりやすくしたもの

6.ビジネスモデル:
事業が利益を生み出すためのしくみのこと

「フレームワークがあってもうまく活用するイメージができない…」そんな方のために、Lagoon KOZAの事業を例にフレームワークの活用法を説明してくれました。Lagoon KOZAが掲げるビジョンやミッション、顧客像などを例にそれぞれどのようにフレームワークを活用したのかを解説してくれました。

「フレームワークがあってもうまく活用するイメージができない…」そんな方のために、Lagoon KOZAの事例にフレームワークの活用法を説明してくれました。アイデアの具体化は事業計画や広報戦略が明確化にすることを、受講生が身をもって学ぶ時間となりました。

顧客について考える「ペルソナ設定」と「6UpSketches」

講座内で登場した6つのフレームワークの一部をご紹介いたします!

ペルソナ設定とは?

「自分のサービスを届けたい人はどんな人なのか?」を設定するためのワークがペルソナ設定です。漠然と「こんな感じの人」とイメージするだけではなく、より良いサービスのためには細かくペルソナ像を設定することが必要となります。
「その人が普段何時に起きるのか?」「休日はどこに行くのか?」「使用しているデバイスは何か?」など
こんなところまで想像しないといけないの?というところまでイメージすることが求められます。ちなみに、「どんな口癖をしているのか?」を設定しているところもあるそうです。

6UpSketchesとは?

ペルソナ設定でイメージした人物が、どのような過程で自分たちのサービスにたどり着くのか?を6コマ漫画のようにイメージするのが「6UP sketches」というワークです。このワークで重要なのが「映像化する」ということで、どのようなシチュエーションで、どの媒体を通じてたどり着くのかなどの具体的なストーリを想像すること大切だそうです。

事業のこれからをイメージしてみよう

講座後半は自分のサービスをどのように展開していくのか、事業のこれからを考える時間でした。


ロードマップを用いたワークでは3年後事業をどのようにしていたいかを想像してもらい、そこから逆算してやるべきことを明確にしていきました。そして、事業を始めるためにどれほどの資金がいるのか?今後どのように売り上げをあげていくのか?を整理するためにビジネスモデルキャンバスを活用しました。このワークは融資を受ける際の書類作成に役立つのでぜひ活用してみてください!

また事業のこれからを考える上で、社会の変化にも対応していくことが必要と話す平良。今のブームが数年後どうなっているのか?社会がどのように変化していくのかを考えることが大切です。そこで平良から、未来年表データベースから、未来予測を検索できるサイト「未来年表」の紹介がありました。結構細かく予想されていて見るだけでも面白いので気になる方は調べてみてください!

フレームワークはあくまでも手段

フレームワークを活用する上で「まずは埋めてみる」ことが大切だと話す平良。埋めてみる過程で、埋まらない部分が必ず出てきます。その部分が自分の足りないところや、思考が不足しているところだとレクチャーしていました。

そして講座の最後には「フレームワークはあくまでも手段で、埋めることを意識しすぎるのではなく『なぜあなたが取り組むのか』を意識することが大事である」とフレームワークを使用するうえでの注意点も話していました。

第4回講座を受けての、受講生の声

最後に、第4回講座を終えた受講生の学びになったこと・印象に残ったことを一部紹介いたします!

「具体的に金額やサービスに落とすところが書けなかったので、そこをより具体的に考えてもっと解像度を上げようと思います。」

「その人が何に困ってて、どうしたいのかをイメージしながら出来ました。」

「ターゲット層をより明確にすること、3年後のビジョンを描くことは実際に動くにあたって大事なことなのだなと感じた。」

といった声が上がっていました。

受講生の中には、ペルソナ設定でイメージした人物に実際に会ってみる!と意気込む受講生も。
講座を経て受講生たちの事業の解像度が向上し、次のステップが明確になっている様子が見受けられました。

次回講座について

「スタートアップラボVol.5」第5回講座のテーマは、DXエバンジェリストの常盤木龍治氏による「プレゼンテーションの極意」です。

Lagoon KOZAの創業スクールについて

Lagoon KOZAではスタラボだけではなく、女性・子育て世代に特化した創業スクールゆくるばスクールや創業期特化型業起業ブートキャンプSTART UP BOOTCAMPなども開催しています。スタラボに関しても第6弾「スタートアップラボVol.6」も開催を予定しています。
今後参加してみたい・興味があるスクールがある方は下記フォームから登録して、いち早く情報を手に入れませんか?

 

2024年1月18日事業承継 イベント

【事業承継✖︎Beyondミーティング】後継者と一緒により良い「まちづくり」をしませんか?

イベントのご案内📢
2024年2月15日(木)に「事業承継」をテーマにした、BeyondミーティングをLagoon KOZAで開催!✨

今回のBeyondミーティングでは、すでに事業承継をしている後継者の方々がご登壇!
私たちのまちをよりよくしたい、挑戦している人を応援したい、そう思っているあなたピッタリなイベントです。ぜひ一度、あなたも参加してみませんか?

【日時】
2024/2/15(木)17:30受付開始/18:00-20:00

【場所】
Lagoon KOZA(沖縄県沖縄市中央1丁目7-8

【申込方法】
お申し込みはこちら

Beyondミーティングってなに?

課題解決に向けて「挑戦するひと」を全力で応援するブレスト作戦会議です。

組織や肩書き、世代を超え、上下関係なく誰もが平等に参加。登壇者の悩みや課題の解決に向けて、批判やアドバイスとは少し違う、「いいね!」「おもしろい!」が飛び交う場です。

Beyondミーティングだからこその出会いやアイデアが、「挑戦するひと」のワクワクや行動のきっかけに。
どなたでも参加可能なこの会議で、共に新たな視点や解決策を見つけましょう!🔥

事業承継とは?

事業承継をひとことで説明すると「会社の経営権を後継者に引き継ぐこと」。
近年、中小企業や小規模事業者の経営者の高齢化が進行し、重要な経営課題となっています。

もちろん、「誰かに引き継いでもらおう!」と、後継者をさがしている事業者さんもいらっしゃいますが、なかなか見つからないという課題があります。

その結果、私たちのまちの「あのお店、あの場所」が次々となくなってしまい、 地域経済の衰退、最終的にはまちの文化や景観が失われてしまう…なんてことも。

つまり事業承継とは、単純に「会社やお店を残すために誰かに引き継ぐ」というだけでなく「私たちの暮らしをつくり、残していく」ことになるのです。

過去のBeyond参加者の声

これまで開催されたBeyondミーティングに参加された方からは、このような感想が寄せられました。

🙋「様々な参加者の視点からの意見交換することができて良かった!」

🙋「アイデアを共有し、事業にどう活かしていけるか、アクティブに考えられるこの環境がとても刺激的で素敵な間だった!」

🙋「事業を進めるなかでの具体的な課題感や、それに対するアイデアが聞けたことがとても良かった!」

「事業承継✖︎Beyondミーティング」の目的とは

Beyondミーティングを通して、後継者同士や、後継者とその挑戦を応援したい人など横のつながりを作ることができる場です。また、あなたの「アイデア」や「意見・考え方」で一緒に彼らの背中を押しませんか?

そして事業承継の悩みや課題を、今回のBeyondミーティングをという場を使って、私たちのまちをよりよくしていくアイデアを一緒に考えましょう!

それが、今回「事業承継✖︎ Beyondミーティング」を実施する一番の目的です!✨

こんな人におすすめ!

以下のような意志をお持ちの方であれば、どなたでもウェルカムです!
ぜひ一度、あなたも参加してみませんか?

「事業承継している人に会ってみたい!」

「何ができるか分からないけど、でも何か挑戦したい!」

「挑戦している人を応援したい!」

「私たちのまちを守りたい!」

登壇者紹介!

仲宗根糀家次期2代目 山川剛司さん

奈良県出身。1992年生。飲料メーカーを経て、2021年に沖縄移住。日系コンサルティング会社にて民間企業の経営支援に従事しその後、独立(企業のSNS支援、事業計画策定支援を行う)2023年からは那覇市の糀(こうじ)製造会社の次期2代目として事業承継中。

金城畜産2代目 松田正太さん

宜野座村出身、1983年生。高校時代は21世紀枠で甲子園に出場し、ベスト4。大学卒業後は役所に11年勤め、知見を広め、地元に貢献できるようにと証券会社に転職。その後、2022年8月から金城畜産2代目として事業承継。

 有限会社育陶園 高江洲若菜さん 

1982年生 短大学卒業後2003年家業である育陶園へ入社 会社の法人化に伴い社内の整備をおこない、既存の「育陶園」のブラッシュアップと共に、 5のブランド立上げと店舗運営を行い入社から10年で売上を2倍へと伸ばした 2020年に事業を継承し有限会社育陶園の代表取締役へ就任。

沖縄県ローラースポーツ連盟理事
合同会社OratoriumOrion 代表社員 仲本武史さん

沖縄市コザにあるSKATE CLUB ORIONというスケートボードの室内ミニランプ施設を運営しながら、沖縄県ローラースポーツ連盟理事を務める。都市型スポーツを通じて地域の発展を追求し、特に子どもたちの居場所づくりに注力。地元に愛される飲食店「北京亭」や「ニューヨークレストラン」の再開への挑戦を通じ、地域の老舗の後継者問題にも関心を持ち、まちで事業承継ができるモデルを構築中。

タイムテーブル

1.開場
2.オリエンテーション
3.登壇者のピッチ
4.ブレスト Round 1
5.休憩
6.登壇者のピッチ
7.ブレスト Round 2
8.応援タイム
9.集合写真
10.終了
※内容は変更することがあります。

 

 

2023年12月5日事業承継 イベントレポート

【事業承継セミナーDay1レポート】みんなの笑顔を守り、お店の想いを紡ぐ|外間ゆりさん

2023年11月は「事業承継啓発月間」。
その取り組みの一環として、実際にお店を引き継いだ方をお招きしたトークイベントを3週連続で開催しました。

記念すべき第1週目となる2023年11月14日(火)は、那覇市にある外間製菓所3代目の外間ゆり(ほかま ゆり)さんをお招きしました。
なぜお店を継ごうと思ったのか?コロナ禍をどうやって乗り越えたのか?今後の経営はどうするのか?について、ざっくばらんにお話していただきました。

【外間ゆりさん プロフィール】

1991年生まれ、まちぐゎー(商店街)育ち。ワタベウェディングにて地元婚礼プランナーとして従事。事業構想大学院大学卒業後、沖縄に戻り、第43代那覇観光キャンペーンレディに就任。現在創業70年目の外間製菓所3代目として、商店街の活性に取り組む。

外間製菓所HP:
https://hokamaseika.com/

継ぐ前|沖縄のために家業を継ぐことを決意

大学時代から「沖縄のことをもっと多くの人に知ってもらいたい」「沖縄のために何かしたい」と考えていた外間さん。
その想いを実現するため、自分で何かに挑戦したい、起業したいと考えてました。

しかし、経営知識やビジネス的な感覚が足りないと思い、事業構想大学院大学への入学を決意。
勉強しているなかで、外間さんの祖父や父の想いが詰まった外間製菓所がこのまま無くなってしまう可能性があることに気づきました。
家族のお店を守り、そして祖父と父の思いを継ぐことで、沖縄をより良くしていくことができるのでは?と考えた外間さんは、大学院卒業後、家族に相談し家業を継ぐことを決意した、と振り返ります。

継いだ今|地元に愛され、100年以上続くお店にするには?

家業を継いだ後、外間さんは外間製菓所を100年以上続くお店にするべく、⑴現状分析、⑵課題の整理、⑶ビジネスモデルの見直し、を行ったとお話ししていました。
その際に、PDCA(Plan 計画/Do 実行/Cheak 評価/Action 改善)サイクルを使い、以下の5つに挑戦したそうです。

1. 起業融資|融資をしてもらえるように、事業計画書を作成。

2. 採用|新しく人を採用し、個人事業主から法人化。

3. リニューアル|新規顧客獲得のためにお店を改装。店頭の陳列方法などを再検討。

4. ロゴデザイン|お店のシンボルとなるロゴを作成し、何を守るのか?何を新しくしたいのか?が相手に伝わるように。

5. コンサルティング|さまざまな専門家の方に相談し、何をするべきなのかを可視化し、自分なりの解決方法を見つける。

しかし挑戦しようと思った矢先に、コロナ禍が訪れます。
予想以上に売上が減少、営業時間も短縮せざるを得ない状態になってしまったそうです。

現状を打開するべく外間さんが挑戦したことは、ネット販売。
それと同時に、今まで来てくれたお客様に電話をかけ、お店に足を運んでいただけるように営業を行なっていたそうです。
コロナ禍のなかでも、できることに取り組んだからこそ、お店を続けることができたと振り返っていました。

継いだ未来|伝統を、今の時代に合わせていく

現在、外間さんは新規顧客の開拓のため、新たな商品、新しい外間製菓所のブランドを作ることに取り組んでいます。

昔ながらの仏壇に備えるお菓子には、ひとつひとつに意味や想いが込められています。
そのお菓子を、今の時代に合わせて作っていこうと試行錯誤。

「今までおじぃやおばぁが大切にしてきた人と人のつながりを守っていく」
「老若男女が関わることを通じて、わたしたちのまちを活性化させる」
「そのために沖縄のお菓子の伝統を、もっとたくさんのひとに知ってもらいたい」
そのような想いを抱き、外間さんは外間製菓所で今日も活動しています。

お菓子を囲んで、みんなが笑っている姿を守りたい。100年以上続くお店にしていきたい!

そのように語る外間さんの笑顔は、とても素敵でした。

みなさんの感想・質問

🙋「私もこれから家業を継ぐ予定で、不安があったけど、外間さんのお話を聞いて分析することの大切さを知りました」

🙋「いろんなチャレンジをする中で失敗した事例はありましたか?」

🙋「お店の世代交代だけでなくお客様の世代交代があったときにしっかりとお客様に来てもらうためにはどうしていたのか?」

トークセッション終了後、参加者からの質疑応答では、たくさんの感想や質問が。イベントアーカイブ動画では、ここだけでしか聞けない貴重な実体験を聞くことができます。続きが気になる方はぜひ下記の動画からご覧ください!

まとめ

今回のイベントでは外間ゆりさんから家業を継ぐ覚悟や、実際に継いでみて苦労したこと、これからのビジョンなど、ざっくらばんに語っていただきました。これからお店を継ぐ人や、既に継いだ人はもちろん、起業創業に関心のあるみなさんにも、ぜひご覧いただきたい内容となっています。トークテーマごとに区切って見やすくなっていますので、ぜひYouTubeをチェックしてみてください!

 

2023年10月17日イベント

【組織力向上魅力発信セミナー Day1】組織力の最大化と人材確保を失敗しない人材施策のコツ

前クール受講者97%が最高満足度と評価したセミナー第2弾!
オンライン参加も開放!企業経営者・人事担当者必見!🔥

「優秀な人材ほど退職してしまい、中核となる人材が育たない」

「自社にあった社員育成・人事制度の整備ってどうすればいいの?」

「人材戦略って必要だけど、事業運営が忙しくて全然進まない」

このようなお悩み抱えていませんか?

良い人材、欲しい人材の採用の難しさは、ほとんどの経営者が抱える悩みです。
経営課題の解決には中核となる優秀な人材が必須ですが、
もし中核人材に退職されてしまうと、次の中核人材の育成に時間もコストもかかります。
「顧客満足」「企業収益」を確保しながら、優秀な人材の確保・育成を進めることができるのか?

実現するためには、人材戦略を含めた中長期的な事業計画のテコ入れ、組織力の向上が必要です。
企業が魅力を更新し発信し続けること、組織力を常に上げていくことで、
働き手の活力、結果として事業成長に繋がります。

 

✔️ 自社の魅力を明確にし、適切な人材を確保・定着させるには?

✔️ 競争力を持ち、変化に適応できる人材・組織はどう作り上げるのか?

✔️ 県内求人応募数No.1・年間売上成長率8年平均170%を実現する企業の目指すものは?

本セミナーでは以下の体系化された構成により、
1日でより具体的に先進的な学びを落とし込むことができます!

STEP1:経営・人材課題の対応策について理論から学ぶ
STEP2:戦略的に実践、成功しているゲスト講師による成功事例を共有
STEP3:ワークショップによる異業種との意見交換で自社の課題点をアウトプット

 

採用が難しいのは当然の時代となり、
いかに優秀な人材確保・育成できるかが今後の大きな人事課題となります。
このような課題解決はタイムより、タイミングが重要です!

今、そのチャンスを掴みませんか?

 

日時|2023年11月7日(火)14:00-16:00(13:30受付開始)
場所|STARTUP LAB RYUDAI 琉ラボ(琉球大学内)
参加費|無料

 

2023年5月10日イベント

すぐに実践できる!起業家・経営者から学ぶスタートアップ講座開講|スタートアップラボver.4

「いつか起業・独立を考えているが何から始めていいかわからない」

「事業アイディアはあるが、拡大できる事業モデルを作れない」

「一度、起業したが失敗。改めて起業のノウハウを勉強したい」

申込〆切6/11(日) 17:00

起業家・経営者から「起業・経営スキル」を学びませんか?

スタートアップラボver.4ではスタートアップの基礎知識から経営スキルまで
起業のイロハを豪華講師陣から学びます。
全6回で「スタートアップとは何か」「マーケティングの基礎」「魅力ある事業内容の伝え方」などなど!
創業初期に失敗しないために知っておかなければならない大切なことを修得できます!

起業に必要なノウハウを講師から
インプットします。
起業家たちとの交流や、講座を通して、
自分の事業アイディアをブラッシュアップ

します。
自身のアイディアをまとめてプレゼンし、
起業家・経営者たちからの
フィードバックがもらえます。

講座を通して、なかなか進まなかった事業内容の策定や、
サービス拡大へ向けた成長戦略を立てることができます!

講師ってどんな人?

これまでスタートアップからオーナービジネスまで、上場企業からスモールビジネスまで、
ハイテクからエンタメから一次産業まであらゆる形態の創業に関わってきた経験を持つ
麻生要一氏が講師を務めます!
あなたは何のために起業するのかきちんと伝えられますか?
創業前・創業後にやらなければいけないことを理解していますか?
まさに0から1をつくってきたプロから起業家という生き方や創業期によくある無用な失敗を
防ぐために必要なことについて学びます!

講師ってどんな人?

第3回の講座では、新規事業共創サービスや、東南アジア市場進出支援をしている
エバーコネクト(株)を創業した篠原さんからマーケティングの基本について学ぶことができます。
これまで国内外様々なベンチャー企業の創業・上場・売却に携わってきた篠原さんから
本気でマーケティングについて学びませんか?

講師ってどんな人?

大学卒業後、沖縄県内最大手のIT関連サービス企業に株式会社OCCに入社。
人事・人材育成、営業、経営企画業務などを行ってきました。
これまでたくさんのスタートアップ支援をしてきた兼村さんから、
時間や労力を無駄にしないためにやるべきことについて解説してもらいます!
講座ではフレームワークなどを使用し、あなたの頭の中を可視化して、
失敗しない仮説検証の方法を伝授してもらいます!

講師ってどんな人?

沖縄のIT番長とも呼ばれる常盤木さん。
日本を代表するテクノロジー企業で様々なプロダクト企画/開発、事業戦略や人材育成に携わってきました。
サービス業全般にデータ分析サービス事業や、開発事業を行う「EBILAB」へ創業と同時に
最高技術責任者/最高戦略責任者/ヱバンジェリストに就任。
創業後は絶対といっていいほど重要なプレゼン能力。
普段企業様向けに実施している「伝わるプレゼン」の講座を実施します!

どんなビジネスでも大丈夫です!
創業期は悩み事が多いものです。
「どう戦略を立てていいかわからない」
「起業家・経営者からアドバイスをもらいたい」
「経営改善をしたい」
前回も約30名ほど申込がきたこのプログラム!
ぜひたくさんの方へ参加してほしいプログラムとなっています!

~ゼロからの起業~
STARTUP BOOT CAMP

創業期に特化した超実践型起業支援講座
STARTUP BOOT CAMPはこちら