2024年9月18日起業・創業
漆器が伝える日本の美意識と工芸の価値。|漆器職人 照屋翔士さん
Lagoon KOZA創業相談者インタビュー
Lagoon KOZAでは、年間300件を超える創業相談を受けてきました。昨年(令和5)年度は、相談を経て69人の方が創業されています。
事業の内容はさまざまで、廃棄ロスのアップサイクルから居酒屋まで、スモールビジネス、ソーシャルビジネス、スタートアップまで多岐に渡っています。
今回は、そんな創業相談の中でも、ここ数ヶ月で増えてきた「伝統工芸作家さんの独立や事業拡大の相談事例」についてご紹介します。
漆器職人 照屋さんに聞く「漆器が伝える日本の美意識と工芸の価値」
照屋さんが漆器制作を始めたきっかけは、幼少期から身近にあった漆器との触れ合いでした。実家が漆器に関わる家系だったものの、最初は東京での音楽活動に専念していた照屋さん。音楽を通じて思想を表現することに憧れ、特にジョン・レノンの影響を受けたそうです。しかし、20代の頃、祖母からの一言で本格的に漆器の道に足を踏み入れ、職人の高齢化と世代交代の問題に直面。自分の力で技術の継承と発展に寄与したいという思いから創業に至りました。
インタビューの様子
漆器職人としての背景について
漆器制作を始めたきっかけについて詳しく教えてください。
照屋さん: 「ものづくりが好きなら、職人としての道を考えてみてはどうか」と祖母から言われたことがきっかけで、漆器制作をする決意をしました。実は、その当時まで実家の仕事をするつもりはなく、音楽活動に専念するつもりでした。しかし、改めて家業を見直し、また家業とは別の方向で漆器制作をすることにしました。
実家は代々、仏壇や仏具の制作販売を手掛ける家系で、幼少期から漆器に触れる機会がありました。ただ、当初音楽に強い興味を持ち、高校を卒業してからしばらくは東京でバンド活動をしていたんです。その後、音楽の道を追い求め北アメリカ大陸を縦断、帰国後に結婚し子供が生まれたので、生活基盤を整えるために漆器制作を本格的に始めました。30歳ごろまで続けながら、工芸の現状を見て、自分で創業する決意を固めました。
工房の様子
音楽活動を始めるに至った経緯や、音楽活動から漆器制作に進む決意の背景について、さらに詳しく教えてください。
照屋さん: 音楽活動に興味を持ったのは、音楽が持つ思想性に惹かれたからです。小学生の頃は流行りのJ-POPを表面的なものに感じていましたが、洋楽に触れ、ジョン・レノンが音楽を通じて世界平和を訴える姿に感銘を受けました。この影響で、自分の思想を音楽で実現する方法を見出し、本格的な音楽活動を開始しました。しかし沖縄ではバンドを組む機会がなく、高校卒業後、上京する決意をしました。上京後は自由に活動できる環境を整え、レーベルには所属せず、YouTubeやSNSを利用して活動を広めました。バンドのコンセプトは、一体感を持てる曲作りをすることでしたが、メンバーとの温度差から3年で解散しました。
その後24歳の時に、ギター片手に北アメリカ大陸を縦断し、カナダからアメリカ西海岸、メキシコ、グアテマラ、キューバを訪れました。この旅で地域の温かさや人との触れ合いを再認識し、幸福度が物質的豊かさとは関係ないことを強く感じました。
帰国後は結婚し、子供が生まれた後、生活基盤を整えるために漆器制作を本格的に始め、30歳ごろまで続けながら創業を決意しました。
技術と伝統の継承
漆器制作の中で特に大切にしていることは何ですか?
照屋さん: 漆器制作において最も大切にしているのは、日本の美意識のひとつである「見立て」の考え方です。例えば、枯山水の砂利が「川」に見立てられているように、漆器でも一見シンプルなものが、実は深い意味や美しさを秘めているという考え方です。漆器は長期間使用できるため、使うことで味わいが増し、その過程での変化も楽しめるという点も重要です。
「見立て」という考え方に至るきっかけは、妻の妊娠と出産の経験でした。
出産後、妻は妊娠線を気にしており、ネガティブな感情を抱いていました。しかし、私はその妊娠線を「子どもたちが元気に過ごせるのは、妻が命がけで子どもを産んでくれた証だ」とポジティブに捉えることで見方を変えました。私の漆器と美意識の考え方に大きな影響を与えた出来事でした。
位牌作りの様子
創業について
創業を決意したきっかけは何ですか?
照屋さん: 修行時代の経験から、職人の高齢化と技術の継承問題に深い危機感を抱きました。職人の子供たちが仕事を継ぎたいと願うこともありますが、金銭的な理由で断念せざるを得ないケースが多いのが現状です。職人自身はその仕事を心から愛しているものの、子供たちにその厳しい現実を引き継がせることに躊躇してしまいます。こうした状況を目の当たりにし、貴重な技術が失われてしまうことを大変残念に思いました。
私自身も、職人であった祖父が亡くなり、技術を直接教えてくれる人がいなくなったため、下請けの職人を訪ねて一度だけ技術を見せてもらい、それを何度も頭の中で再生しながら技術を習得していきました。職人に何度も教えを請うことができなかったため、見て覚えるという手探りの修行でした。また、沖縄県の施設で漆器全般の作り方を学んだ経験もあり、その知識を基に技術を再現してきました。最初は位牌の金を貼る作業から始め、螺鈿技法やその他の技術を習得し、現在では木地を除くほとんどの位牌作りができるようになりました。
位牌作りの様子
創業するにあたって、どのようなビジョンや目標を持っていますか?
照屋さん: 大量生産・消費といった工業製品的な売り方が目立つ中で、漆器が持つ長い時間の感覚を大切にし、工芸品としての独自の価値を提案したいと思っています。例えば、修行僧が食事の際に使う応量器を作り、食事を通じて自然との繋がりを感じられるような器を提供しています。
そして、漆器を通じて「人の不幸を少しでも取り除く」ことをミッションにしています。漆器のデザインや使用方法から、物事の見方を変えたり、ポジティブな面を引き出すことに重点を置いています。見立ての考え方が活きてくると感じています。
応量器
創業に際して、最も大きな課題は何だと思いますか?それをどう克服しようと考えていますか?
照屋さん: 最大の課題は、経営の知識不足です。ものづくりはできますが、経営には専門的な知識が必要です。そこで、経営の専門家と連携し、アドバイスを受けながら学ぶ必要があります。また、業界のイベントやビジネスマッチングの機会を活用し、支援を受けられる環境を整えていきたいです。
さらに、経営面だけでなく、横に広がるような仲間やサポーターとの連携を強化し、互いに支え合いながら進めていくことも重要だと考えています。
創業にあたって、最も楽しみにしていることや期待していることは何ですか?
照屋さん: 創業を通じて、自分のアイデアやビジョンが形になる瞬間を楽しみにしています。漆器がどのように現代のライフスタイルに溶け込み、新しい価値を提供できるのかを見るのはとてもワクワクします。また、国際的な市場に漆器の魅力を伝え、伝統と革新の融合を実現することができれば、それは非常に大きな達成感につながります。
応量器を広げた時の様子
漆器の未来とメッセージ
最後に、読者に向けて漆器の魅力やメッセージをお願いします。
照屋さん: 漆器の魅力は、その耐久性と美しさにあります。しっかりとした漆器は、メンテナンスを続ければ何百年も愛用でき、時間とともにその風合いや輝きが変化し、使うほどに愛着が増します。傷や艶が重なることで、漆器は一層味わい深くなります。漆器を通じて、自分の美意識や生活の価値を再発見し、日常に豊かさをもたらす一助となればと思います。
Lagoon KOZAでは、事業アイデアの壁打ちから資金調達の相談まで、幅広くサポートしています。
カフェや居酒屋などのスモールビジネスから、社会課題解決を目的としたソーシャルビジネス、グローバルな市場を見据えたスタートアップまで、どんな業種業態のビジネスでも相談可能です。
2024年8月15日イベント
クラウドファンディングを活用したファンづくりをしよう!|ゆくるばスクールスピンオフイベント
「自分のサービスや商品を、より多くの人に届けたい!」
「私ができることで地域の課題を解決したい!」
「まちを自分にできることでもっと盛り上げたい!」
自分の「やりたい!」に共感してくれるファンづくりを
クラウドファンディングという形で挑戦しませんか?
【イベント概要】
日時:2024年9月3日(火)10:30-12:30/受付開始 10:00
会場:Lagoon KOZA(沖縄市中央1-7-8)
定員:15名
参加費:無料
「ゆくるばスクール」って何?
「ゆくるばスクール」とは、新しいことに挑戦したい女性を対象とした実践型創業スクールです。
講師を務めるのは、沖縄で10年以上女性起業家の伴走支援をしている岩渕 裕子(いわぶち ゆうこ)さん。
起業の準備期間に知っておくべき情報や必要なマインドセットを、実践的に学べます!
そして講座で学んだことや実践の中で出てきた悩みを、同じ受講生とおしゃべりしながら、やりたいことをカタチにしていきます!
クラウドファンディングを活用して、挑戦の第一歩を踏み出そう!
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、Crowd(人々、一般大衆)とFunding(資金調達)を合わせた造語です。
個人や企業、その他機関がインターネットを介してアイデアやプロジェクトを紹介し、それに共感、賛同する人から広く資金を集める仕組みのことを言います。
ゆんたくしながら学び、みんなで一歩目を踏み出そう!
「まちを自分にできることでもっと盛り上げたい!」
「これまでの経験を活かして、自分だからできる仕事がしたい!」
そんなあなたの思いを多くの方に届けるツールのひとつとして、クラウドファンディングを活用しませんか?
新しいことを始めるひとつの手段としてのクラウドファンディングを学び、仲間と一緒に思いの実現に向けてゆんたくしながら挑戦の第一歩を踏み出しましょう!
2024年7月12日イベント
【今年もBeyondミーティング開催!】創業後の課題や今後の事業戦略について語らう、起業家MeetUP!
今回のテーマは、「起業家MeetUP!」
起業家・経営者の方々やこれから起業を目指す方にご参加いただき、起業後ならではの課題やこれからの事業戦略について気軽に話し合えるイベントを企画しました!
同じ課題や思いを持った方同士が交流する中で、”互いの事業課題解決の糸口が見つかること”や、”新しい事業アイデアが生まれる”イベントを目指しています。
こんな方にオススメ!
🚩同じ課題や思いを持った起業家と繋がりたい!
🚩新しい事業アイデアにつながるヒントを得たい!
🚩事業課題の解決につながる糸口を見つけたい!
イベント概要
◇◆イベント概要◇◆
日時|2024/7/28(日)14:55-17:00 受付開始14:30
場所|Lagoon KOZA(沖縄県沖縄市中央1丁目7-8)
参加費|無料
◇◆タイムスケジュール◇◆
1.開場
2.オリエンテーション
3.登壇者ピッチ
4.MeetUP①
5.MeetUP②
6.集合写真
7.終了
※内容は変更することがあります。
「Beyondミーティング」とは?
課題解決に向けて「挑戦するひと」を全力で応援する、ブレスト作戦会議です。
批判やアドバイスとは少し違う、「いいね!」「面白い!」が飛び交う場。
予期せぬアイデアが「挑戦するひと」のネクストアクションのきっかけに繋がるかもしれません。
今回の登壇者は?
下地 柚輝さん(合同会社L&V OKINAWA CEO)
沖縄市コザ生まれ。琉球大学在籍中。沖縄県内のリゾートホテルから年間200トン生まれる廃棄リネンをアップサイクル。観光客向けのD2Cアップサイクルブランド「SOUTHERLY」やホテル制服/アメニティOEM事業を手がける。
玉那覇 美紀さん(Ema Trunk Hair 代表)
沖縄県南風原町で子ども3人のママをしながら、「外出できない方の為の訪問美容」と「美容師」をしている。子どもたちや周りの素敵な人と出会えたことで、少しずつ成長している今日この頃。ママが笑顔だったら周りがハッピー。世の中のママを輝かせたい!
東郷 健太郎さん(総合型選抜専門塾GAL 代表)
在学中は沖縄の若者のキャリア問題にアプローチする学生団体で活動し、卒業後はフリーランスで映像や写真作成を手がける。その後大学受験の「総合型選抜専門塾」に関わり、今年2月に独立「総合型選抜専門塾GAL」を立ち上げる。モットーは「人生歌って踊る」業種にとらわれず自由に事業をしたい。
倉田 陽香さん(Harvest Hamburger 代表)
ハンバーガー屋さんをうるマルシェとコザで運営しています!お腹を満たすだけじゃなく心もいっぱい満たしてほしい。そんな思いで、癒しの店内に、まるで親しい友人のようなスタッフがお出迎えすることにこだわりを持っています!自分の常識にとらわれず、新しいことに挑戦すると決めています!一緒にワクワクしたい人を絶賛募集中です!
【参考】
<創業・起業支援施設 Lagoon KOZAとは? >
Lagoon KOZAは、沖縄市と連携したスタートアップコミュニティ&コワーキングスペースです。
コンセプトは「一歩踏み出すあなたに”伴走”します」。
Lagoon Kozaは人と人が共創し新たなイノベーションが起こる社会インフラを目指しています。
Diversity (多様性)・Co-Creating (共創)・Challenging (挑戦) を大切に、起業家の想いに「寄り添い」、失敗にも成功にも「伴走」します。
【運営会社】 琉球ミライ株式会社
琉球ミライ株式会社は平和な世界づくりを目的とした社会性の高い事業、社会変革(ソーシャルインパクト)を生むためのオープンイノベーションの場として、地方創生と観光・スタートアップエコシステム・イベノーション産業集積の分野における専門家・起業家のチームを組織し、持続性を持った官民連携のプロジェクトや企業コンサルティングを提供していきます。
【問い合わせ先】
担当:大城
TEL:080-4651-6900
Mail:lagoon@ryukyumirai.jp
公式サイト:https://lagoon-koza.org/
2024年6月7日イベントレポート
「なぜ起業したのか?」現役起業家が語る、起業までの道のり|スタートアップラボVol.6 説明会&起業家トークセッション
2024年6月17日(月)からスタート!
全6回で創業初期に必要な知識や考え方について学ぶ「スタートアップラボVol.6」の説明会&先輩起業家トークイベントがLagoon KOZAにて開催されました!
山田 慎也さん(株式会社URAKATA)、崎濱 花鈴さん(Okaraokara inc)、山川 剛司さん(株式会社仲宗根糀家)が先輩起業家として、「事業立ち上げまでの紆余曲折」「創業初期に知るべき知識・サポート」など、一度経験したからこそ話せる起業家のリアルをお話ししてくれました。
本イベントには、17名の参加者が集まりました。参加者は20代から40代まで幅広く、すでに起業されている方や起業準備中の方、そしてまだアイデア段階の方など、さまざまな段階の方々が参加しました。
本記事では、先輩起業家トークイベントの様子をお届けします!
スタートアップラボとは?
「スターアップラボ」とは、起業する上で欠かせない知識とマインドセットを身につけ、フレームワークに沿って実践と改善を繰り返す実践型創業スクールです。
「事業の設計図となる創業計画」「商品・サービスの開発スキル」「初期顧客を獲得するマーケティング手法」など、実践的なノウハウを各テーマの専門家から学べる講座となっています。
全6回、オムニバス形式の講座を受講することで、事業のプロトタイプ(=試作)となるver.0を構築し、初期顧客の獲得達成を目指します💡
※ver.0とは「商品やサービスの価値を第三者に伝えられる状態」のことを指します。
また、起業初期に必要なノウハウを得るだけでなくLagoon KOZAスタッフによる創業相談が受けられ、さらに特定創業支援事業の対象になっているとてもお得なプログラムになっています。
起業家トークセッション|沖縄スタートアップゆんたく
初めに先輩起業家たちの事業を紹介してもらい、トークイベントが始まりました。
株式会社URAKATA CEO
山田 慎也さん
2018年4月にキャンプ用品シェアリングサービス「ソトリスト」を運営する、株式会社URAKATAを設立。「やりたいことで社会に貢献する」をモットーに掲げ、幅広い層へキャンプの魅力を発信する傍ら、自身のスタートアップの経験を伝える活動にも積極的に参加している。
Okaraokara inc 代表取締役
崎濱 花鈴さん
2024年1月にOkaraokara incを設立。学生時代から取り組んできた、沖縄県の島豆腐から出る副産物「おから」のロス問題を解決するため、おからを活用した代替肉の製造・販売を通して沖縄県内の資源循環を目指している。
株式会社仲宗根糀屋 次期二代目
山川 剛司さん
2023年から沖縄で手作りの糀(こうじ)を作る、株式会社仲宗根糀家の次期二代目として事業承継中。
沖縄では数少ない糀製品や文化を後世に残すため、前職のスキルを活かしたSNS発信や異業種とコラボした商品開発など新しい販路開拓を行っている。
なぜ起業したのか?
最初の質問は「なぜ起業したのか?」
どのようなきっかけで起業・事業承継に至ったのかお尋ねしました。
元々フリーランスとして働いていた時に、税金対策のため法人化を考えたことが起業のきっかけでした。僕も仲間もキャンプが好きで、その趣味を活かせる事業を展開したいという思いから、キャンプ関連のビジネスに挑戦することになりました。
大学時代のビジネスコンテストがきっかけで地元沖縄の豆腐屋さんが抱える課題を知った時に、なんとかして助けたいと思ったんです。どうしたら解決できるのか考えたら、起業以外で解決できる方法が思い浮かばなかったので、起業を決意しました!
元々「何かやってみたい」という思いはありました。そんな中、自分が好きな商品を提供していた仲宗根糀家が後継者不在で、なくなる可能性があると知った時に「自分が後世に残していきたい!」と思い、引き継ぐことを決めました。
事業立ち上げまでの紆余曲折
続いて、起業を決意した後の「事業立ち上げまでに直面した課題」について答えてもらいました。
資金調達は一生の課題ですね。キャンプのシェアリングサービスって僕らだけだったので、銀行からの評価もそこまで高いわけではありませんでした。資金調達において大事なのは「世の中に必要とされているものなのか」なので、実績を作りながらの資金調達に苦労しました。
腐りやすく、扱いにくいおからを、どう商品にしていくのかはとても苦労しました。おからを使いつつ、付加価値をつけるのがとても難しかったです。3年かけて100くらいの試作は考えましたね。
もとからある会社に入るということもあり、人間関係が大変でした。改善すべき課題は見えていたのですが、若手の僕が急に意見を言っても聞いてくれるわけでもなかったので、まずは場に馴染むことを意識していました。そこは結構苦労しました。
創業初期に知るべき知識・サポートとは?
さまざまな困難や苦労を経験した起業家が、創業初期の頃を思い返してみて、あの頃どんな知識やサポートがあったら良かったと思っているのかお聞きしました。
顧客開発をもっとちゃんとしておけばと思いましたね。キャンプ用品を貸してくれる人はたくさんいたのですが、借りてくれる人が見つからず探すのにとても苦労ました。貸す側、借りる側、どちらの顧客についても考える必要があったなと今は思います。
Lagoon KOZAの支援を受けていて一番助かっているのは、資金調達についての知識ですね。株の話だったり、融資の話だったりと、私たちのビジネスを成長させるために必要な資金を適切に調達する方法についてアドバイスをいただきとても助かりました。
ゼロイチから始めるにしろ、事業承継するにしろ、やはり覚悟が必要ですね。僕も覚悟はしていたのですが、それでも思っていたよりきつい場面はたくさんありましたね。絶対にしんどい時はあるのでそこを乗り越える覚悟は必要だと感じますね。
これから起業を目指す方へのメッセージ
最後にスクール参加を検討している参加者に向けて、先輩起業家の方々からメッセージをいただきました。
こういうことが好きだな、という好奇心があるのにやらないのは勿体無いと思います。
正直、起業は超大変ですが好きなことは続けられるので、好きで乗り越えられるという自身があれば絶対にやった方がいい。とにかくトライしてほしいですね。
自分の好きなことで生きている人は1%しかいないと言われたことがあります。今、この場に集まっている皆さんは、やりたいことがある人や助けたい人がいる方々だと思います。私も皆さんと一緒に挑戦していければと思います!
自分のやりたいことを深ぼることは大事。自分がなんで起業したいのかがないと、困難に陥った時のよじ登るエネルギーがないので、そこはちゃんと時間をかけて考えてほしいですね。
交流会
トークイベントの後には交流会を実施し、参加者同士や先輩起業家と楽しく交流する様子が見られました。
参加者からは、「苦労しながらも楽しんでいる姿を見て刺激になった」「自分のやりたいことにもっと向き合おうと思った」「講座でもっと具体的に学んでみたい」などの声をいただきました!
さいごに
スタートアップラボVol.6は、6月14日(金)17時まで参加申し込みを受け付けています。
今までにない新しいビジネスモデルや、社会課題を解決するソーシャルビジネスなど、
既存のビジネスモデルに当てはまらない事業アイデアも大歓迎!
スタートアップラボに参加して、起業への一歩を踏み出しませんか?
みなさんの参加を心よりお待ちしてしております✨
2024年4月26日イベント
法人設立・スタートアップ型創業を志す方必見!起業家・専門家から実践的なノウハウを学びませんか?|スタートアップラボVol.6
法人設立、スタートアップ型創業を志す方向けの創業スクール「スタートアップラボ」Vol.6の開催が決定しました!
※現在14名の方からお申し込みいただいています。参加定員まで残り1名となりましたので、参加をご検討されている方はお早めにお申し込みください。
🙋起業・独立を考えているが、何から始めていいかわからない
🙋事業アイデアはあるが、どうマネタイズしたら良いかわからない
🙋♀️商品・サービスの魅力を顧客に届けるマーケティング方法がわからない
こういった悩みはありませんか?
このプログラムでは、起業までによくある悩みや課題を知る「起業家・経営者・投資家」が講師を務めます。
起業までに大切な6つのステップを実践しながら“起業”の解像度を高め、あなたの商品やサービスアイデアを具体的な事業として形にしてみませんか?
スクール申込〆切6月14日(金) 17:00
スタートアップラボってなに?
「スターアップラボ」とは、起業する上で欠かせない知識とマインドセットを身につけ、フレームワークに沿って実践と改善を繰り返す実践型創業スクールです。
「事業の設計図となる創業計画」「商品・サービスの開発スキル」「初期顧客を獲得するマーケティング手法」など、実践的なノウハウを各テーマの専門家から学べる講座となっています。
全6回、オムニバス形式の講座を受講することで、事業のプロトタイプ(=試作)となるver.0を構築し、初期顧客の獲得達成を目指します💡
※ver.0とは「商品やサービスの価値を第三者に伝えられる状態」のことを指します。
プログラムの3つポイント
POINT1 現役の実践者から学べる!
各テーマの専門家から、起業する上で欠かせないマインドセットや実践的ノウハウを学ぶことができます。
POINT2 伴走支援が充実!
起業の手順から事業内容の壁打ちまで、あなたの事業フェーズに合わせて、Lagoon KOZAスタッフへいつでも相談ができます。(講座外の時間でもOK!)
POINT3 プレゼンの機会を提供!
3ヶ月間のプログラムを通して作成した、ご自身の創業プランを発表していただきます。ピッチを通してその場で起業家・経営者からフィードバックをもらうことができます。
説明会概要
説明会では、「スタートアップラボの説明」「先輩起業家ゲストトーク」「交流会」の3つのセッションを予定しております。
プログラムの説明だけでなく、ここでしか聞けない先輩起業家ゲストの「なぜ起業したのか?」「事業立ち上げまでのプロセス」やなどこれから起業を目指す方がこれから創業を考えている方が気になることに焦点を当ててトークセッションを行います。
イベント後半では、先輩起業家ゲストと直接お話ができる交流会を予定していますのでお楽しみに!
日時:2024/6/3(月) 19:00-21:00
場所:Lagoon KOZA(沖縄市中央1-7-8)
※説明会は6月3日(月)に終了いたしましたが、スタートアップラボへの申し込みは6月14日(金)まで受け付けています。
講座概要
麻生氏ってどんな人?
リクルートホールディングス新規事業開発室長を経て2018年に起業家へ転身。ユーザベースへ統合され成長を続けるAlphaDriveのCEOを代表とする複数の企業を同時多発的に創業し経営する。個人投資家であり同時に機関投資家(UB Ventures)としても活動し、創業期の起業家を全面的に支援。
これまで500社以上のスタートアップ企業、1,100人以上の起業家の創業期を支援した麻生氏から、創業初期によくある失敗を防ぐために必要な実践的ノウハウを学びます。
もっと麻生氏のことを知りたい方はこちらから!
平良氏ってどんな人?
「多様性を、もっとポジティブに、もっとナチュラルに」するため、多様性ファシリテーターとして行政、学校、企業を対象にDEI研修、講演、ワークショップを実施。琉球大学在学中に教育ベンチャー「株式会社がちゆん」の立ち上げメンバーとしてワークショップの企画開発や人材育成を担当。2019年から若年層向けアントレプレナーシップ育成プログラム「琉球frogs」の運営・メンターを担当。
現在は起業創業支援を行う「Lagoon KOZA」の運営責任を務める。
2021年から支援者として約1,000人以上の創業支援を行なってきた平良氏から「創業計画の基礎」を学び、あなたの起業動機から事業コンセプト、今後のビジョンを言語化することで、アイデアを事業化するための設計図となる「創業計画」を作成します。
もっと平良氏のことを知りたい方はこちらから
兼村氏ってどんな人?
沖縄県内最大手のIT関連サービス企業である株式会社OCCに入社。人事・人材育成、営業、経営企画業務に従事。
現在はITテクノロジー分野を軸に沖縄県経済の振興を図る産業支援機関として設立された、「一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)」に在籍。スタートアップ支援をメインに、人材育成分野、アイデアソン・ハッカソンの企画運営。対話型セッションによる新しい価値の創出を図るフューチャーセンターの運営に従事。
ISCO外の活動として社会課題解決に取り組む団体理事、起業家育成イベントのオーガナイズ、大学非常勤講師、各種公的機関の委員等を務めている。
これまでアントレプレナー育成から沖縄県のスタートアップエコシステム構築まで、さまざまなスタートアップ支援を行なってきた兼村氏から市場や顧客のニーズを捉えるプロダクト開発手法「Lean Startup」を学び、フレームワークを用いてあなたの事業に適したMVPをデザインします。
もっと兼村氏のことを知りたい方はこちらから
篠原氏ってどんな人?
インターネットセキュリティーソフトウェア・SaaS企業やデジタルメディア企業で営業・新規事業を経験した後、2010年エバーコネクト株式会社を創業。その後も国内外様々なベンチャー企業の創業・上場・売却に携わる。
日本・東南アジアのスタートアップへ出資する傍ら、愛知県・沖縄県をはじめとする地方スタートアップエコシステム支援も行っている。
スタートアップ経験者であり、今まで30社近くのスタートアップに投資をしてきたエンジェル投資家でもある篠原氏から、市場分析のコツや、ターゲット設定の重要性を学び、商品・サービスの魅力を顧客に届けるマーケティング戦略を立てます。
もっと篠原氏のことを知りたい方はこちらから
常盤木氏ってどんな人?
沖縄のIT番長こと常盤木氏。
日本を代表するテクノロジー企業で様々なプロダクト企画/開発、事業戦略や人材育成に携わってきました。
サービス業全般にデータ分析サービス事業や、開発事業を行う「EBILAB」へ創業と同時に最高技術責任者/最高戦略責任者/ヱバンジェリストに就任。
普段企業向けに実施している「伝わるプレゼン」の講座を実施します!
もっと常盤木氏のことを知りたい方はこちらから
プログラム最終回では、3ヶ月間のプログラムを通して作成した創業プランを発表してもらう「創業プランピッチ」を行います。
ピッチを通してその場で先輩起業家や専門家からフィードバックをもらうことができます。
自身の事業価値を伝え、今後の顧客獲得や資金調達につながる一歩を踏み出しましょう!
過去受講生の声
起業に関する課題や悩みについて気軽に相談でき、失敗にも成功にも寄り添いサポートしてくれるLagoonKOZAに出会えたことで、起業に挑戦するハードルが下がった。
実際に起業するまでの道のりが明確になったことで、事業の現在地とネクストステップを言語化することができた!
創業プランピッチ後に、先輩起業家から「やったらいいじゃん!」と背中を押してもらえたことで、起業する覚悟が決まりました!
前回のプログラム参加者からは、参加したことで起業や起業プロセスの解像度が高まったり、起業する覚悟がついたりと、ポジティブな声や変化が多く寄せられました✨
同じ起業を目指す仲間や、経験豊富なサポーターに出会えるのもこのプログラムの魅力の一つです!
過去スタートアップラボイベントレポート
過去の講座内容や参加者の様子を詳しく知りたい方は、過去のイベントレポートをぜひチェックしてみてください!
まとめ
今までにない新しいビジネスモデルや、社会課題を解決するソーシャルビジネスなど、既存のビジネスモデルに当てはまらない事業アイデアも大歓迎!
スタートアップラボに参加して、起業への一歩を踏み出しませんか?
みなさんの参加を心よりお待ちしてしております✨
2024年4月15日イベント
6/3(月) スタートアップ特化型創業スクール「スタートアップラボ」Vol.6 説明会&先輩起業家トークセッション開催!
法人設立、スタートアップ型創業を志す方向けの創業スクール「スタートアップラボ」Vol.6の開催が決定しました!
6/17(月)から始まる「スタートアップラボ」Vol.6の説明会と交流会を実施します。
スタートアップラボの説明後、3名の先輩起業家ゲストをお招きし、トークセッションを行います。
イベント後半では、先輩起業家ゲストと直接お話ができる交流会を予定していますのでお楽しみに!
🚩起業・独立を考えているが、何から始めていいかわからない方
🚩事業アイデアはあるが、どうマネタイズしたら良いかわからない方
🚩商品・サービスの魅力を顧客に届けるマーケティング方法がわからない方
このようなお考えをお持ちの方は、ぜひご参加いただき先輩起業家のお話をお聞きください!
先輩起業家トークセッションでは、
「事業を立ち上げるまでに直面した課題、課題の解決方法とは?」
「商品・サービスの設計で苦労したこと、実践したこととは?」
「どうやってマネタイズしていったのか?」
などなど、これから創業を考えている方が気になることについて焦点を当ててインタビューします!
先輩起業家ゲスト紹介
株式会社URAKATA CEO
山田慎也さん
2018年4月にキャンプ用品シェアリングサービス「ソトリスト」を運営する、株式会社URAKATAを設立。「やりたいことで社会に貢献する」をモットーに掲げ、幅広い層へキャンプの魅力を発信する傍ら、自身のスタートアップの経験を伝える活動にも積極的に参加している。
Okaraokara inc
代表取締役
崎濱 花鈴さん
2024年1月にOkaraokara incを設立。学生時代から取り組んできた、沖縄県の島豆腐から出る副産物「おから」のロス問題を解決するため、おからを活用した代替肉の製造・販売を通して沖縄県内の資源循環を目指している。
株式会社仲宗根糀屋
次期二代目
山川剛司さん
2023年から沖縄で手作りの糀(こうじ)を作る、株式会社仲宗根糀家の次期二代目として事業承継中。
沖縄では数少ない糀製品や文化を後世に残すため、前職のスキルを活かしたSNS発信や異業種とコラボした商品開発など新しい販路開拓を行っている。
説明会概要
説明会では、「スタートアップラボの説明」「先輩起業家ゲストトーク」「交流会」の3つのセッションを予定しております。
トークセッション後は、登壇いただいた起業家とお話しいただける交流会を予定していますのでお楽しみに!。
みなさまのご参加を心よりお待ちしてます!
◆◇当日のタイムスケジュールはこちら◆◇
19:00-19:10 事務局挨拶
19:10-19:55 沖縄スタートアップゆんたく(先輩起業家ゲストトーク)
インタビュー内容
・事業内容について
・起業の背景について
・事業を立ち上げるまでのプロセスについて
・それでも起業家という生き方を選ぶ理由について
・これからのビジョンについて
・これから起業する人へ一言
19:55-20:00 Q&A
20:00-20:15 スタートアップラボ講座説明
20:15-20:45 交流会
◆説明会概要
日時:2024/6/3(月) 19:00-21:00
場所:Lagoon KOZA(沖縄市中央1-7-8)
参加費:無料
※交流会へ参加される場合、500円徴収いたします。
過去に開催した先輩起業家ゲストトークの様子をこちらから確認できますので、詳細が気になる方はご覧ください。
スタートアップラボってなに?
「スターアップラボ」とは、起業する上で欠かせない知識とフレームワークを身に付けることができる実践型創業スクールです。
「事業の設計図となる創業計画」「商品・サービスの開発スキル」「初期顧客を獲得するマーケティング方法」など、実践的なノウハウを各テーマの専門家より学べる講座を設けています。
全6回の講座を受講することで、事業のプロトタイプとなるver.0(検証モデル)を作成し、初期顧客の獲得達成を目指します。
※ver.0とは「事業の価値を人に伝えられる状態」のことを指す
スタートアップラボVol.6詳細について
(仮日程のため変更する場合がございます)
6/17(月) スタートアップラボVol.6 第1回
7/1(月) スタートアップラボVol.6 第2回
7/15(月) スタートアップラボVol.6 第3回
7/29(月) スタートアップラボVol.6 第4回
8/13(火) スタートアップラボVol.6 第5回
8/26(金) スタートアップラボVol.6 第6回
開催時間は全て19:00-21:00を予定
参加費:無料
定員:15名
2024年3月6日ニュース
創業相談に関するお知らせ
いつもLagoon KOZAをご利用いただき、ありがとうございます。
この度、年度末業務整理作業のため、下記日程の創業相談対応を停止いたします。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
【創業相談対応 停止期間】
3/22(金)〜 4/7(日)
上記期間中も申し込みは可能ですが、相談対応に関しましては4/8(月)以降の日程で調整させていただきます。なお、3/21(木)までは相談対応を受け付けておりますので、お間違えのないようお願いいたします。
来年度もLagoon KOZAをよろしくお願いいたします。
2024年3月1日イベントレポート
ひとの心を動かすプレゼンテーションの極意|スタートアップラボVol.5 第5回講座イベントレポート
2/13(火)に「スタートアップラボVol.5(以下、スタラボ)」の第5回講座が開催されました。
今回は、DXエバンジェリストの常盤木龍治氏をお招きし「プレゼンテーションの極意」についてお話ししていただきました。
第3回そして第4回で考えた自分のやりたいこと、事業アイデアをどのように伝えるのか?どのように見せるのか?を学びました。常盤木氏から伝授いただいたポイントの一部を記事の中で紹介しているので、ぜひ皆さんも活用してみてください!
常盤木さんってどんなひと?
常盤木 龍治氏
沖縄のIT番長とも呼ばれている常盤木氏。日本を代表するテクノロジー企業で様々なプロダクト企画/開発、事業戦略や人材育成に関わる。サービス業全般にでデータ分析サービス事業や、開発事業を行う「EBI LAB」へ創業と同時に最高技術責任者/最高戦略責任者/エバンジェリストに就任。
プレゼン初級編|プレゼンは才能ではなく、努力。
講座冒頭で常盤木氏より、プレゼンテーションの目的は何か?という問いかけがありました。
プレゼンの目的とは「相手の感情を動かし、相手の行動に影響を与えること」。
ただ伝えるだけではなく、相手の第一印象を変化させ、仲間になりたい!とポジティブになってくれることだとレクチャーいただきました。
特に、プレゼンの準備時と本番時で押さえておくべきポイントをお話ししてくださいました。その一部をご紹介いたします!
準備時|1ページあたりの情報は少なめに。
情報量の多いスライド資料は、注目すべきポイントが多く、相手の印象に残りにくいとのこと。
相手にどうしても伝えたいポイントを絞り込み、スライド資料に落とし込むことが大切です。
本番時|問いかけをつくる。
問いかけを部分部分に入れることで、聞いてる側の参加者意識が向上します。
これは、プレゼンテーション初心者でも挑戦できるテクニックになっています。
本番時|からだを使う。
ひとりひとりに語りかけるように、体を使い表現することが重要です。
挑戦するにはハードルは少し高いですが、スクリーンを指すなどの小さな動作から練習することが鍵です。
他にも、様々な意識すべきポイントをレクチャーしていただきました!
また常盤木氏は何度も「プレゼンは才能ではなく、努力だ」とお話ししていました。
練習を重ね、何回もブラッシュアップする。行動した分だけ、相手を動かすことができるプレゼンになる。
常盤木氏からの熱いメッセージは、受講生ひとりひとりの心にしっかりと刺さっている印象を受けました。
初級編を学んだ後は、受講生に実際に発表してもらい、講師からコメントをいただきました。
「子どもを持つお母さんのサポートがしたい」「まるで ”生かされている” かのような高齢者をサポートしたい」といった、これまでの講座のなかで言語化具体化したアイデアをプレゼン。
すぐに実践できるコメントをいただき、ひとつひとつのアドバイスをメモする受講生の様子が印象的でした。
プレゼン上級編|プレゼンは、聞いてもらう人への愛。
講座後半では、主に「話し方」に焦点をあててお話ししてくださいました。
「話しているなか寝ている人がいるのであれば、それは話し手の責任である」と常盤木氏。
プレゼンテーションで1番大切なことは「聞いてくれる人への愛を忘れないこと」。
一人一人を認識して話し、スライドの見せ方は聞き手への細心の配慮を忘れないことが鍵だとお話ししていました。
プレゼンテーション以外の自分のサービスや商品を説明する際にも、話すスピードや構成の順番など意識する部分は共通しているとのこと。
今回講座で学んだことを活かし、今後受講生がどのようにステップアップしていくのか楽しみです!
第5回講座を受けての受講生の声
最後に、第5回講座を終えた受講生の学びになったこと・印象に残ったことを一部紹介いたします!
「初めてプレゼンのことを学べた。講座の全てが気付きでした。」
「新しい気づきがありまくりでした!自分自身を鍛えることをしたいので、リアルで学べて本当に良かった。」
「とにかく練習をする。講座内容を踏まえてプレゼンに挑もうと思う。」
といった声が上がっていました。
プレゼンテーションの目的から、実践的なスキルやコツまで全てを学べた第5回講座。
常盤木氏のお話を踏まえて、受講生ひとりひとりが最終プレゼンに向けて火がついた様子が見られました!
次回講座について
スタラボ第6回講座は、いよいよ受講生の創業プランピッチです。
12月からの講座で学び、具体化した受講生のやりたいことをプレゼンしてもらいます。
Lagoon KOZAの創業スクールについて
Lagoon KOZAではスタラボだけではなく、女性・子育て世代に特化した創業スクール「ゆくるばスクール」や、創業期特化型起業ブートキャンプ「STARTUP BOOTCAMP」なども開催しています。スタラボに関しても、第6弾「スタートアップラボ Vol.6」も開催予定です。
今後参加してみたい・興味のあるスクールがある方は、下記フォームから登録して、いち早く情報を手に入れませんか?
2024年2月1日イベントレポート
あなたの想いをカタチにする|スタートアップラボVol.5 第4回講座イベントレポート
1/30(火)に「スタートアップラボvol.5」(以下、スタラボ)の第4回講座が開催されました。
今回は、数多くの創業相談を経験してきたLagoon KOZA スタッフ平良が「想いをカタチにする」というテーマを担当しました。
第3回講座で考えたIKIGAIをもとに事業アイデアを具体的にするべく、本講座では平良から様々なフレームワークを学び、実践しました。学んだフレームワークの一部を記事の中で紹介しているので、ぜひ皆さんも活用してみてください!
平良亮太さんはどんなひと?
平良亮太氏
琉球大学在学中に教育ベンチャー「株式会社がちゆん」の立ち上げメンバーとしてワークショップの企画開発や人材育成を担当。また、若年層のアントレプレナーシップ 育成事業「琉球frogs」のオーガナイザーを務める。
現在はLagoon KOZA運営責任者となり、創業支援や機運醸成イベントを企画運営。
6つのフレームワークを使った事業づくり
講座冒頭では、スタラボの目的は「事業内容を伝えて人の心を動かすこと」だと改めて平良から話していました。
事業アイデアをどのように具体化するのか?どのような観点から事業内容を考えるのか?そのためには6つのフレームワークが鍵だそうです。
1.MVVビジョン・ミッション・バリュー(MVV):組織の成長に向けた羅針盤としての役割を果たす経営の中核に置く概念のこと
2.ペルソナ設定:自社の商品・サービスを使用する典型的な顧客像を設定すること
3.6UPsketch:ユーザーがそのプロダクトやサービスを、どこで知って、どのように使い、
使った結果どうなったというストーリーを6コマで表したもの
4.ロードマップ:プロジェクトや事業における「目標達成までの道筋」を時系列で示したもの
5.ビジネスモデルキャンバス(BMC):複雑なビジネスの構造を視覚的にわかりやすくしたもの
6.ビジネスモデル:事業が利益を生み出すためのしくみのこと
「フレームワークがあってもうまく活用するイメージができない…」そんな方のために、Lagoon KOZAの事業を例にフレームワークの活用法を説明してくれました。Lagoon KOZAが掲げるビジョンやミッション、顧客像などを例にそれぞれどのようにフレームワークを活用したのかを解説してくれました。
「フレームワークがあってもうまく活用するイメージができない…」そんな方のために、Lagoon KOZAの事例にフレームワークの活用法を説明してくれました。アイデアの具体化は事業計画や広報戦略が明確化にすることを、受講生が身をもって学ぶ時間となりました。
顧客について考える「ペルソナ設定」と「6UpSketches」
講座内で登場した6つのフレームワークの一部をご紹介いたします!
ペルソナ設定とは?
「自分のサービスを届けたい人はどんな人なのか?」を設定するためのワークがペルソナ設定です。漠然と「こんな感じの人」とイメージするだけではなく、より良いサービスのためには細かくペルソナ像を設定することが必要となります。
「その人が普段何時に起きるのか?」「休日はどこに行くのか?」「使用しているデバイスは何か?」など
こんなところまで想像しないといけないの?というところまでイメージすることが求められます。ちなみに、「どんな口癖をしているのか?」を設定しているところもあるそうです。
6UpSketchesとは?
ペルソナ設定でイメージした人物が、どのような過程で自分たちのサービスにたどり着くのか?を6コマ漫画のようにイメージするのが「6UP sketches」というワークです。このワークで重要なのが「映像化する」ということで、どのようなシチュエーションで、どの媒体を通じてたどり着くのかなどの具体的なストーリを想像すること大切だそうです。
事業のこれからをイメージしてみよう
講座後半は自分のサービスをどのように展開していくのか、事業のこれからを考える時間でした。
ロードマップを用いたワークでは3年後事業をどのようにしていたいかを想像してもらい、そこから逆算してやるべきことを明確にしていきました。そして、事業を始めるためにどれほどの資金がいるのか?今後どのように売り上げをあげていくのか?を整理するためにビジネスモデルキャンバスを活用しました。このワークは融資を受ける際の書類作成に役立つのでぜひ活用してみてください!
また事業のこれからを考える上で、社会の変化にも対応していくことが必要と話す平良。今のブームが数年後どうなっているのか?社会がどのように変化していくのかを考えることが大切です。そこで平良から、未来年表データベースから、未来予測を検索できるサイト「未来年表」の紹介がありました。結構細かく予想されていて見るだけでも面白いので気になる方は調べてみてください!
フレームワークはあくまでも手段
フレームワークを活用する上で「まずは埋めてみる」ことが大切だと話す平良。埋めてみる過程で、埋まらない部分が必ず出てきます。その部分が自分の足りないところや、思考が不足しているところだとレクチャーしていました。
そして講座の最後には「フレームワークはあくまでも手段で、埋めることを意識しすぎるのではなく『なぜあなたが取り組むのか』を意識することが大事である」とフレームワークを使用するうえでの注意点も話していました。
第4回講座を受けての、受講生の声
最後に、第4回講座を終えた受講生の学びになったこと・印象に残ったことを一部紹介いたします!
「具体的に金額やサービスに落とすところが書けなかったので、そこをより具体的に考えてもっと解像度を上げようと思います。」
「その人が何に困ってて、どうしたいのかをイメージしながら出来ました。」
「ターゲット層をより明確にすること、3年後のビジョンを描くことは実際に動くにあたって大事なことなのだなと感じた。」
といった声が上がっていました。
受講生の中には、ペルソナ設定でイメージした人物に実際に会ってみる!と意気込む受講生も。
講座を経て受講生たちの事業の解像度が向上し、次のステップが明確になっている様子が見受けられました。
次回講座について
「スタートアップラボVol.5」第5回講座のテーマは、DXエバンジェリストの常盤木龍治氏による「プレゼンテーションの極意」です。
Lagoon KOZAの創業スクールについて
Lagoon KOZAではスタラボだけではなく、女性・子育て世代に特化した創業スクール「ゆくるばスクール」や創業期特化型業起業ブートキャンプ「START UP BOOTCAMP」なども開催しています。スタラボに関しても第6弾「スタートアップラボVol.6」も開催を予定しています。
今後参加してみたい・興味があるスクールがある方は下記フォームから登録して、いち早く情報を手に入れませんか?
2023年9月23日イベント
【事業承継の取り組みがスタート】あなたのまちの「残したいもの」を教えてください!
今月9月からLagoon Kozaで新しく「事業承継」への取り組みがスタートします。
その第一歩として、困っている方々や悩みを抱えている方々と出会いたい!!
そこで 皆さまの住むまちに絶対に残したいあの味、あの技、あのお店を教えてください!
事業承継とは、ずばり?
事業承継をひとことで説明すると「会社の経営権を後継者に引き継ぐこと」
近年、中小企業や小規模事業者の経営者の高齢化が進行し、重要な経営課題となっています。
もちろん、「誰かに引き継いでもらおう!」と、後継者をさがしている事業者さんもいらっしゃいますが、なかなか見つからないという課題があります。
その結果、私たちのまちの「あのお店、あの場所」が次々となくなってしまい、 地域経済の衰退、最終的にはまちの文化や景観が失われてしまう…なんてことも。
つまり事業承継とは、単純に「会社やお店を残すために誰かに引き継ぐ」というだけでなく「私たちの暮らしをつくり、残していく」ことになるのです。
Lagoon Koza で 取り組む意味
Lagoon Kozaでは 創業支援そしてスタートアップ支援を実施。
年間250人、過去4年間で1,000人を超える挑戦者の
「やりたいこと」「新しいことへの挑戦」の成功そして失敗に寄り添ってきました。
事業承継の取り組みを通じて、ゼロイチではない新しい
「やりたいことへの挑戦」のかたちが実現できます!
沖縄県内で唯一残る沖縄市安慶田の銭湯「中乃湯」を紹介します。
「中乃湯」は90歳の仲村シゲさんがひとりで切り盛りしていましたが、高齢のため事業存続が課題でした。
弊社では、Facebookグループ「中乃湯(沖縄唯一の銭湯)応援団」を立ち上げ、
利用者やファンが集まる仕掛け作りを実施。現在は369人(2023年8月時点)がグループに参加しています。
そのなかで将来銭湯に携わりたい!という思いを持った、後継者候補の方との素敵な出会いがありました。
このような新しい挑戦のかたちが、皆さまのやりたいことを実現する第一歩となりつつ、
私たちの地域社会の発展に繋がります!
でも今、事業承継ではこんな課題が…
しかし 事業承継にはたくさんの課題があります。
「後継者が見つからないけど、どこに相談すればいいのか分からない」
「後継者が見つかっていない状態が恥ずかしく、相談できない」
「後継を希望しているけれども、どこで出会えるのか分からない」
「自分以外の ほかの後継者の話を聞いてみたい!」
多くの挑戦者が集うLagoon Kozaだからこそ、事業承継における課題解決の鍵がある。
事業承継の取組をLagoon Kozaで行うからこそ、ゼロイチではない新しい挑戦が実現できる。
そう私たちは確信しています。✨
第一歩として、私たちに是非協力してください!
取り組みのはじまりとして、困っている方々や悩みを抱えている方々と出会いたい!!
そこで皆さまにお願いがあります!!🙇
「子どもの時に食べた懐かしの味、あの味 残したい!」
「このお店 部活終わった後よく通ったな〜。あのお店って今どうなってるんだろう?」
「あのおじいの職人技、最強だよな。あれは絶対に残した方がいい!」
あなたの思い出の中にある、あなたのまちの「残したいもの」を是非教えてください!!
2023年8月29日イベント
【沖縄Beyondミーティング】挑戦するひとと「ワクワク」の創造を!
「挑戦している人に出会いたい!」
「自分を何かに挑戦したい!」
と思っているあなたにピッタリのイベントを紹介いたします!🙋♀️
Beyondミーティングとは?
課題解決に向けて「挑戦するひと」を全力で応援するブレスト作戦会議です。✨
組織や肩書き、世代そしてジャンルを超えて、上下なく誰もが平等に参加しあい、
批判やアドバイスとは少し違う、「いいね!」「おもしろい!」が飛び交う場。
予期せぬ出会いやアイデアが、「挑戦するひと」のワクワクや行動のきっかけにつながるかもしれません。
今回のテーマは?
今回のテーマは「応援」
Lagoon Kozaでは毎年多くのスタートアップラボやBoot Campの卒業生を送り出しています。
ワクワクを胸に抱き 数々の講座を卒業したかれらの「いま」は?
様々な出会いがあるイベントだからこそ、そこで生まれる「アイデア」や「見方・考え方」は
挑戦し続ける卒業生の ステップアップにつながる。
そして 一緒に悩み考える時間は、新しいワクワクを生み出し、かれらの背中を押すことにつながる。
そのような「あなたへの応援」が見えるイベントを目指しています。✊
今回の登壇者は?
・飯遥さん(スタートアップラボ ver.4 卒業生)
適応ではなくその人らしさを活かす、精神障がい復帰サポート
・上田丈晴さん(Boot Camp 第3期生)
プロスポーツに関わる人々が本当に幸せになるために
・翁長有希さん(Boot Camp 第2期生)
商店街で地域と共にあるフリースクール
・嘉陽かおりさん(スタートアップラボ ver.4 卒業生)
沖縄の新しい野外エンタメのかたち「野外映画鑑賞アプリ」
・知名伸一さん(Boot Camp 第3期生)
デザインの力でひとりでも多くの方を救うには?
・宮城清也さん(Boot Camp 第3期生)
私の癒しが人々にも!
「自ら挑戦しているひとに出会いたい!」
「自分も挑戦したい!」
そして「応援し合う!」というコンセプトに共感される方は是非ご参加ください!!
たくさんのご参加お待ちしております!✨
やりたい!でも何から始める?|ゆんたくできるコミュニティ「ゆくるば」vol.2
「やってみたいことはあるけど、何から始めればいいの?」
「やりたい!でも何から優先して始めればいいのか分からない…」
「誰にどうやって、現状を相談すればいいのか分からない」
あなたのやりたい!を実現するための具体的な0.1歩目を
わたしたちと一緒に考えてみませんか?
仕事も私生活も両方充実させたい!という想いは多くの女性が抱いています。
ですが その具体的な方法が分からず、現状を打開できずにいる方は多くいると思います。
仕事と私生活を自分なりに両立している、すこし先を走る「先輩」や
同じ悩みを抱え それでもチャレンジしたいと思っている「仲間」と出会い、
ゆる〜くゆんたくをする、そのなかで誰かの次のアクションのヒントが見つかればいいな ✨
そんな意味を込めた、ゆんたくできるコミュニティ「ゆくるば」イベント第2弾 開催いたします!!
第2弾となる今回は…
沖縄県糸満市にあるお菓子屋さん「ぬちぐすいお菓子拵え人(こしらえびと)」の
渕上沙也加(ふちがみさやか)さんをお招きして
やりたいことの具体的なはじめ方のお話しをしていただきます!!
「さてはじめるぞ!」と思っても 何から始めていいのか、第一歩の踏み出し方は凄く難しいです。
やりたい!を実現した「仲間」である渕上さんから 当時のお話しを聞くなかで
一緒に0.1歩目を考えてみませんか?
講師はどんなひと?
ぬちぐすいお菓子拵え人(こしらえびと)
渕上沙也加さん
那覇市出身。小学5年生と中学1年生の息子をもつ。
昔からお菓子づくりが好きで、
いつか自分のカフェを開きたいという思いから、
カフェやファストフード店、コーヒーショップ、
ケーキ屋さんでキッチン業務を経験。
2022年7月これまでの経験を踏まえ、
食材にこだわった無添加お菓子を
販売する「ぬちぐすいお菓子」工房をオープン。
シフォンケーキインストラクターやロースイーツクリエイター
食品生活アドバイザーや動画編集クリエイターも務めている。
ぬちぐすいお菓子拵え人 公式インスタグラム
:https://www.instagram.com/nuchigusui_okashi/
「何から始めればいいのか分からない…」
「はじめ方を失敗しないために学びたい!」
「何か新しいことにチャレンジしたい!」
と思っているあなたに、是非参加してほしいイベントとなっております!🤫✨
イベント開催日|2023年8月22日(火)12:30受付開始/13:00〜15:00
イベント開催場所|Lagoon Koza(沖縄県沖縄市中央1丁目7−8)
近くのコインパーキングまたは沖縄市中央公共駐車場(無料)をご利用ください。
また託児スペース(先着5名までのお預かりとしています)もご用意しています。