

2023年2月21日起業・創業
事業計画書がなかなか進まない人必見|事業計画書もくもく会
起業・創業を考えている人なら「補助金や助成金を活用するとき」や「金融機関で融資を受けるとき」に必要となってくるのが事業計画書。
初めて事業計画書を書いてみるとなかなか進まない・・・と手が止まる方も多いと思います。
しかし、「起業の成功率を高めるため」や「自分の頭の中を整理するため」にも事業計画書を作成して事業化に向けた行動を明確にすることはとても大切ですのでアドバイスをもらいながらでもきちんと書くことをお勧めいたします。

そもそも計画書ってどんなことを書くの?
事業計画書は、様々な項目がありそれを具体的書き出すことで、創業者の思考を整理します。
・どのような目的で事業を起こすのか
・取り扱う商品やサービスは何か
・事業売り上げの目標や流れ
・取引先はどのようになっているか
上記のようなことを具体的に書き出すことで可視化します。
頭の中で思い描くだけでなく、実際に書き出すことで、新しいアイディアや、抽象的になっている部分を知ることができます。
事業計画書のテンプレートは日本政策金融公庫から
事業計画書のここがムズイ!
皆さんは事業計画書をスムーズに書くことはできますか?
一度書いてみると意外とつまずく人が多いと思います。特につまずきやすいのが、
「必要な資金と調達方法」や「事業の見通し」などがあげられます。
必要な資金と調達方法
例えば飲食店を経営しようとしている時、店舗の内外装工事はどちらの企業にどれくらいの金額でやってもらうのか、仕入先、広告費など、設備資金と運転資金ではどのくらい必要なのか細かく具体的にイメージできていますか?
またこれらの資金は自己資金とは別にどこから調達しようとしていますか?
もし、必要な内訳と見積先、金額などが、すぐに頭に浮かばなかった方は、一度事業計画書を書いて可視化してみましょう。
事業の見通し
あなたがやりたい事業でどのように利益を出していくのか具体的なイメージは持っていますか?
例えば、創業して1年後、どのくらいの売上を出していますか?ランニングコスト(家賃・人件費・支払い利息など)はどのくらいかかりますか?
あなたの営業するお店は何時から何時まで営業して、何人が来客し、営業している間に何回転して売上金額はいくら出すことができますか?
など、具体的な事業設計を書いていく必要があります。
1年後、あなたのお店はアルバイトを雇っているかもしれません。創業当初とは違った環境になっているはずです。
数年後の未来もしっかり設計してみましょう。
事業計画書を書くメリット
このように事業計画書では現在のことだけでなく、数年後の未来を想像しながら書く箇所もあるので、初めての方は戸惑うことも多いでしょう。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、事業計画書を書くメリットはたくさんあります。では一体どのようなメリットがあるか、解説していきます。
メリット①必要な支援が受けやすくなる
事業を新しく立ち上げる時や、事業拡大を考えている方ならまず頭に浮かぶのが「資金」ですよね。
自己資金で足りない場合、金融機関やベンチャーキャピタルからお金を借りることを考える人も少なくないはずです。
そんな時に事業計画書があれば事業者の頭の中が可視化され、相手に正しく理解されます。
特に資金を提供する側にとって借りる側の資金繰りはとても気になりますよね。
このように金融機関や投資家から出資してもらう時に相手の判断指針となるような情報を開示することはとても大切です。
また、国や自治体から補助金・助成金を受ける対象であれば受け取りたいですよね。
あなたの事業はどのような内容に基づいて実施するのか細かく事業計画書に書きましょう。そうすることで、補助を受けられる事業内容であるか審査する方に正しく理解してもらえるでしょう。

沖縄で起業!創業時に役立つ支援策や補助金について解説! | Lagoon Koza
沖縄県では地方自治体で起業家をサポートする仕組みも多く存在します。実際に色々な市町村の起業支援策や知っておきたい補助金について解説。
メリット②頭の中を整理する
事業計画書はあなたが考えている事業の全体像を明確にし、ビジョンを実現させるための具体的なプロセスを示します。
あなたは自分のアイディアを細かく自信をもって明確に伝えることはできますか?
第三者に「面白い!応援したい!」といってもらえるように言語化・数値化することで頭の中を整理しましょう。
事業計画書を書くと自分の事業を客観的に見ることができるため、問題点はないか、あなたの強みは何か改めて知ることができるでしょう。
その結果、解決させるべき課題の優先度をつけられたり、強みを再認識することで軌道修正したり、正しい経営戦略をたてることができるでしょう。
事業計画書もくもく会って何?
ここまで読んでいただきありがとうございました。
事業計画書を書くメリットは事業アイディアの抜け漏れはないか、方向性や道筋はビジョンと合っているか再確認できる点です。失敗した時も事業計画書を見直せば改善する箇所を見つけやすいでしょう。
でも最初からスラスラかける人は多くありません。
そんな人をサポートさせていただくために、Lagoonでは毎月第2,第4金曜日に「事業計画書もくもく会」を開催しています!こちらはどなたでも無料でご参加いただけます!!
このイベントの時であれば、過去に創業相談をされた方も無料で相談することができます。また、今から書き始める方、もうすでに事業計画書を書いたという方もLagoonのスタッフにアドバイスを受けることができますのでぜひご参加ください。
イベント概要

事業計画書もくもく会
【日時】
毎月第2,第4金曜日
【場所】
LagoonKoza
【参加費】
無料
【参加方法】
受付で「もくもく会へ参加」とお伝えください。

2023年2月7日イベント
顧客をファンに!?|無料で受けられるマーケティングコミュニケーション講座開講!
事業始めたばかりの事業者さん!!
商品の魅せ方、顧客につなげるマーケティングの方法について困っていませんか?
「顧客をもっと増やしたい」
「認知されても、商品購入につながらない」
「商品のPRの仕方に悩まされている」
そんな”悩み”ありませんか?
商品を売る側にとって「どうやったらもっと売れるんだろう」とたくさん悩みますよね。
「マーケティング勉強しないとな~」
と思っている方は少なくないはずです。
でもついつい「時間が…」「お金が…」「本は読んだけど…」と諦めていませんか?
実際に、工夫せず色んなところに広告を打ち出し失敗する人も多くいます。
広告というのはオシャレでかっこいいだけではなく、
見た人が思わず行動してしまうようなもの、そもそもターゲットが目に付くところでやらなければ意味がありません。
「マーケティングコミュニケーション」とは、企業が市場の顧客とのコミュニケーションを図る一連の活動のことです。マーケティングコミュニケーションについてちゃんと勉強すれば、売上を上げるための戦略を打ち出すことができるようになるはずです。
そんなあなたに知ってほしいお得な講座を紹介します!
スタートアップラボver.3とは
Lagoonでは「起業したい人」や「起業したばかりの方」を応援するために、
行動を起こして頑張りたい人なら誰でもタダで受講できる「スタートアップラボver.3」を企画しています!
今回は「マーケティング」をテーマに、全4回の無料講座「スタートアップver.3」を開講します!
最近事業を起こしたばかりの方、もっと自社の売上を伸ばしたい方、
商品のPRの仕方に悩んでいる方などなど!!
「マーケティング」を学びたい方ならだれでも受講できる講座となっています。
一度本気で講座を受講し、自分の商品でファンをつくりませんか?
講座は沖縄を代表する企業の広告を手がける
株式会社ワンダーリューキューの代表鶴田光介氏が講師を務めます。
お申込はこちらから
講師紹介
本講座は、全4回これまで様々な賞の受賞経験のある鶴田光介氏が講師を務めます。
実際にマーケティングのお仕事をして実績のある講師から無料で講座を受けられます。

株式会社ワンダーリューキュー
鶴田 光介 氏
従来のマーケティングやコンテンツメイキングの枠にとらわれない様々なアイディアを提供する沖縄のクリエイティブエージェンシーの代表取締役を務める。
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS地域ファイナリスト。
沖縄広告賞グランプリなど多数受賞。
「ちんこすこう」で日本ネーミング大賞2022にて審査員特別賞を受賞。
講座日程と内容

※本講座は全日程18:00-20:00で行われます。
※参加方法は対面もしくはオンライン(zoom)からご希望いただけます。
2/20(月) 『人の心と世の中を動かすマーケティング、クリエイティブの力』
「ありえない?!」と思う商品を定番にさせるマーケティングコミュニケーションについて学びます。
あなたが販売する商品を、コミュニケーションでより一層輝かせる方法を伝授していただきます。
実際のリアルな成功事例や展開事例をもとに、講師がわかりやすく解説。
これであなたも「自分の商品でファンをつくる」方法を知ることができます!
2/27(月) 『市場とつながる!クロスメディアとパブリックリレーションズ』
あなたの商品を市場や生活者とつなげるために複数の媒体を活用し、宣伝・販促活動を高めるマーケティングの手法について学びます。
また、顧客に愛される関係性をつくるための考え方や行動のあり方について学びます。
実際に今行っているPR方法は正しいのか?もっと多くのターゲットに届けるための宣伝の仕方を見つけられるかもしれません。
また、「見込客」から「顧客」に。「顧客」から「ファン」につなげるために何をしたらよいか。
売上アップにつながるマーケティング知識を手に入れます!
3/6(月) 『ココロを動かす!クリエイティブとコピーワーク』
「誰でもできる宣伝」で顧客につなげられる時代はもう終わりました。
オリジナリティに裏打ちにされたクリエイティブがいかに重要で楽しいものかを学びます。
あなただけが、あなたの商品だからこそできる宣伝方法と印象に残るキャッチコピーを創ろう!
講座で得た知識を活かしてキャッチコピー制作のワークショップを行います。
マーケティングのプロから本気でアドバイスがいただけます!
3/17(金) 『まずはやってみる!クロスメディアのプレゼンテーション』
最終回を迎える前に、「プロモーション計画(認知してもらうための行動計画)」の宿題が課せられます。
最終回ではその計画についてのプレゼンテーションしていただきます。
実際に計画を立て、プロからFBをもらうから講座後も安心して計画を実行することができます!
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました!
商品を売る側にとって相手が行動したくなるような方法を考えるのは必須です。
本を読んだり、自分で売り方を変えてみたり、小さな工夫をされてる方は多くいると思います。
ですがなかなか成果が出ないことも多くあります。
この機会に本気でマーケティングのプロから学んで、広告を打ち出す戦略を立てませんか?
無料で受けられる実践的な講座はあまりありません。ぜひこの機会に受講を考えてみてください!
たくさんのご参加お待ちしております。

2023年1月18日起業・創業
沖縄県での起業ステップ~成功する起業の手順とは~
「起業しようと思ったけれど具体的にどのような流れで起業すればいいのだろう」
「起業の仕方を分かりやすく知りたい」
と一度は考えたことありませんか?実は、起業には正しいステップがあることをご存じですか。起業は正しい手順を踏んで行うことで継続し成功する確率を上げることができます。ただ起業するのは登記登録するだけなのですぐにできますが起業を成功させるためには順序があります。この記事では、沖縄で200以上の起業の成功を手助けしてきたラグーンの起業ステップについて紹介していきます。
ステップ0 起業家マインド
【起業は「目的」を達成するための「手段」】
起業してお金を儲けたい、起業して楽をしたいという声はよく聞きますが、これだとビジネスの軸が定まらず失敗してしまうことがよくあります。起業は目的を達成するための手段です。そのために1番大切なのは目的をはっきりさせることです。
「起業して何を実現したいのか」
「起業して成し遂げたい夢は何なのか」
「起業しないと達成できないことなのか」
これらの質問に対して突き詰めていきましょう。
また、Will(やりたいこと)・Can(できること)・Must(するべきこと)の3つの軸が重なることを考えていくやりかたもあります。自分のやりたいこと(Will)を明確にするとともにそれが社会に必要とされているのか(Must)そして自分が継続して取り掛かることができることなのか(Can)。
まず0ステップとして目的・目標をはっきりとすることが大切です。ラグーンの起業相談では、「経験豊富なスタッフと壁打ちすることで目的・目標を考える所」からサポートしています。
また、月に1回実際に起業している先輩起業家をお招きして起業家座談会を開催しております。この座談会では起業家の目標や目的を直接お聞きすることが出来ます。このような体験を通して自分の軸を見つける方法もあります。
ステップ1 起業のためのアイデア
新しくビジネスを始めるのだからアイデアが重要なことは皆さんも百も承知ですよね。とはいってもすぐにアイデアが思いつくようなら誰も苦労はしません。アイデアは日ごろから考えて書き留めておくことが重要です。また、アイデアは自分の経験に基づいたことで考えると考えやすいです。
例えば
現在海で漁師をしている人がアパレル関連の起業を考えるよりも漁師をしていた時の経験から魚の物流などを工夫したアイデアの方が成功しやすいです。起業では今までの自分の経験や技術が他の人にはない大きな武器になるからです。日常からメモを取ることを意識していましょう。
ステップ2 事業計画書作成
ここではアイデアを具体化し、実現できる形に落とし込んでいくステップになります。事業計画書を具体的に細かく書くことで、そのビジネスは継続しやすくなります。また、融資も受けやすくなります。そのためにこのステップはとても重要なステップとなります。ラグーン流の事業計画書を書く前にもう一つ大事なことを決めなければなりません。それがビジネス形態です。
ビジネス形態
ビジネス形態は大きく分けて2通りの分け方があります。オーナー型ビジネスかスタートアップ型ビジネスです。このビジネス形態は後々変えることができないので最初に決めなければなりません。このビジネス形態の違いで利益の算出の仕方も違います。詳しくはこの記事をお読みください。
事業計画書
事業計画書はビジネスを始めるうえでの設計図です。設計図が正しくなかったり、ずれがあったりすると家が建ちません。それと同じで設計図である事業計画書を正しく書かないといけません。その方法の一つが5W2Hを深ぼって行くやり方です。What(なにをするのか)When(いつするのか・いつ始めるのか)Where(どこでするのか)Who(誰に向けて誰がやるのか)Why(なぜこのビジネスをやるのか)How(どのようにやるのか)How much(利益はどこでどのようにだすのか・どのくらい利益が出るのか)をとことん考えていきます。
この順番や深掘りの仕方にもコツがあります。ラグーンでは同じ時期の起業家や起業前の仲間と共に事業計画書を考えるスタートアップ・ユニバーシティという講座を運営しています。ここでは、実際に起業している先輩起業家や今から起業する仲間と共に事業計画の立て方を勉強できます。このプログラムで考えた事業計画を基に事業計画書を書いてみましょう。
ステップ3 起業のための具体的な準備(ヒト・カネ・情報・モノ)
カネ
起業資金 – 自己資金 = 融資などで確保すべき金額
開業後の資金がいくらになるのかを計算した後に、自己資金がどのくらいになるのかについて考えましょう。開業してから固定費を数ヶ月分を開業資金として計上しましょう。何ヶ月分の支出に備えるかは業種や事業戦略によって異なりますが、3ヶ月以上を想定しておくことが大切です。
融資以外の方法
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、どんな方法で、どのくらい準備したらよいのかラグーンでご相談ください。また、ラグーンでは、沖縄県内で起業する方へ沖縄銀行や琉球銀行の融資担当者を紹介した事例もあります。また、沖縄県外在住のベンチャーキャピタルや投資家を招いたイベントを開催するなど、様々なサポートを行っております。
ヒト
起業するときには共に働いてくれる仲間が必要ですよね。ただ、大切なことを先にお伝えします。起業当初の仲間はとても重要なので慎重に声をかけないといけません。以下の3つの点について考えてから声をかけましょう。
・優れた技術より同じ方向に向かって共に働ける人。
・起業当初は人件費(固定費)を払うことが難しいこと。
・会社が大きくなっても信用できる人。
モノ・情報
モノ・情報に関しても費用をあまりかけたくない部分です。ただ、情報より大切なものが人脈です。多くの人に応援されているビジネスは自然と情報・ヒト・モノが集まってきます。そのためにも人が集まる場所に積極的に顔を売りに行くことが大切です。思いもよらない情報や人に出会えるかもしれません。
ステップ4 登記の準備
登記にも種類があります。まず大きく分けて法人と個人事業主があります。また法人の中にも株式会社・合同会社など様々です。
個人事業主の場合の手続きは、開業から1ヶ月以内に税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出するだけです。費用もかかりません。
法人契約する場合は、公証人役場、法務局、税務署、年金事務所、労働基準監督署での手続きが必要です。詳しいやり方についてはまた別の記事で紹介いたします。
起業したい人向け
起業を志望する方向けに起業に必要な知識が得られるコンテンツを提供しています。
一つ目は、これから創業する「起業準備中」の方と、起業直後の「かけだし起業家」のための、創業期特化型の超実践的起業支援講座「Startup Boot Camp~ゼロからの起業~」の開催。
本講座では、4ヶ月の受講期間内で、創業期に知るべき最も重要な事柄を身につけ、力強くまわりを巻き込むことのできる創業ストーリーを描き、起業家としての確かな第一歩を踏み出すことができます。
参加者は、20代~50代、沖縄から東京と幅広い層の方にご参加いただいています。(BootCampについてはこちら)
二つ目は、沖縄で創業を目指している方、また現在の事業でEXITまたはそれに準ずる目標を目指している方を対象とした「OKINAWA STARTUP UNIVERCITY」というプログラムも実施しています。
本プログラムでは、シードステージかたEXITするまでに必要な知識を体系的に学び、スタートアップの行動変容を促す約6ヵ月間のアクセラレーション・プログラムです。(OKINAWA STARTUP UNIVERCITYについてはこちら)
また、これらの他、スタートアップやメンターの出会いの場としてピッチコンテストや、沖縄をハブとして国内外の起業家や投資家が集まり、出会いや学びなどが得られる県内最大のスタートアップイベント「OKINAWA STARTUP FESTA」なども開催しています。
まとめ
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
このように、起業にはステップごとに気を付けることがあります。起業を考えている方はまずは、インターネット等を利用して情報を収集してみましょう。また、起業したい人向けのイベント・講座を毎月開催しているのでラグーンウェブサイトをチェックして

沖縄で起業!創業時に役立つ支援策や補助金について解説!
沖縄で起業したいけどどんな起業支援が存在するのか知らない方も多いのではないでしょうか。
多くの観光客が訪れるリゾート地でありながらも、たくさんの社会課題も残されている沖縄県。
ビジネスに本当に向いているの?とも思われますが実は日本で起業率No.1の県なんです。
今回はそんな沖縄が起業率全国1位である理由やその支援制度を紹介!
沖縄で起業を目指している方はぜひ読んでみてください。
沖縄での起業の現状は?
冒頭でもお伝えした通り、全国的に比べ沖縄県は最も起業率が高いです。
その一方で廃業率も高いという事実もあり、一見ビジネスには向いていないと思いがちですが、沖縄に残された社会課題を解決したいと思うチャレンジャーや、それを応援する者が集まっているのではないでしょうか。また、他県に比べ支援が充実していることもひとつの要因だと思います。では沖縄県の起業支援は一体どのようになっているのでしょうか?
沖縄県は起業支援が充実しているって本当?
実は沖縄で起業を志す方のための県独自の支援制度があり、他県に比べて起業しやすい環境が整っているといえるでしょう。
LagoonKozaがある沖縄市は、「起業家に優しい町」というスローガンを掲げているほどです。
沖縄県では地方自治体で起業家をサポートする仕組みも多く存在します。実際に色々な市町村の起業支援策や知っておきたい補助金について見ていきましょう。
起業家に優しい町。沖縄市
沖縄本島中南部に位置する沖縄市。そんな沖縄市はエイサーやスポーツ、音楽が盛んな地域となっています。アメリカの影響を強く受け、沖縄文化と異文化が融合した「チャンプ―文化」と言われる独自の文化を創り出しています。
コザにある商店街では「コザスタートアップ商店街」といってスタートアップの世界で挑戦しようとする者が集まってきています。
そんな沖縄市の起業支援についてみていきましょう。
支援策
固定資産税課税免除
沖縄振興特別措置法の対象となる事業所は事業に係る機械及び装置、建物、土地等の固定資産税を5年間課税免除されます。
市民雇用奨励金
沖縄振興特別措置法の対象となる事業所は、市民を雇用した企業に対して一人につき10万円給付されます。
これらの支援策の他、起業資金についての支援制度も存在します。
また、これまでたくさんの起業家を輩出したLagoonKozaでは起業/創業相談や知識ゼロからでも参加できる起業講座なども開催しています。
資金支援
沖縄市小口資金融資制度
沖縄市内で継続して1年以上事業を営む中小企業者及び小規模企業者を対象に事業の振興を図る目的で設けられた融資制度です。この融資制度は中小企業者及び小規模企業者どちらも最大750万円まで融資を受けられる制度となっています。
沖縄市地域総合整備資金貸付金(ふるさと融資)
こちらは公益性、事業採算性の高い企業に限られてきますが、地域振興に資するあらゆる分野の民間事業を対象に支援する制度です。特徴は、5年以上15年以内と長期の間無利子資金を借り入れることができます。
(沖縄市のHPはこちら)
浦添市
浦添市では市と創業支援事業者が連携して創業支援を行う取組である「特定創業支援等事業」を受講したものは様々なメリットを受けることができます。では浦添市ではどんな創業支援を受けることができるのでしょうか。浦添市の支援事業や資金支援についてみていきましょう。
支援事業
オフィス支援事業
浦添市産業振興センター結の街にて、低賃料でオフィスを提供し、利用者の交流や、指定管理者である浦添商工会議所、結の街インキュベーションマネージャーによる継続的な相談支援を行います。
ワンストップ相談窓口
結の町インキュベーションマネージャーに創業の考え方から申請に至るまでの各種相談が可能。例えば事業計画書の作成や販路開拓等をご相談いただけます。
資金支援
浦添市産業振興補助金
浦添市内で創業して3年以内の事業者を対象とした補助金で、家賃補助、空き店舗リフォーム補助、新規雇用に係る経費等を補助されます。
優遇措置
会社設立時の登録免許税の軽減
登録免許税については、これか創業する方や創業して5年未満の方が対象となります。
(1)設立する会社が株式会社又は合同会社の場合、資本金の0.7%の登録免許税が0.35%に軽減されます。(最低税額の場合、株式会社設立は15万円が7.5万円に軽減)
(2)設立する会社が合名会社又は合資会社の場合、1件につき6万円の登録免許税が3万円に軽減されます。提出先:法務局(原本を提出)
那覇市
沖縄で最も人の集まる那覇市。国際通りや那覇にある商店街には、観光客向けのお土産屋さん、地元の人が集まる飲食店など多くのお店があります。そんな観光客も多く訪れる那覇市では創業支援セミナーやイベントなども開催しており、優遇措置や支援事業など様々な支援策があります。
どんなセミナーがあるの?
■起業で成功する人と失敗する人の違いとは?
日時:令和5年2月24日(金)10:00-12:00
内容:起業で成功する人と失敗する人の違いを学ぶとともに、起業の目標設定方法についてお伝えします。
講師:株式会社 ビジョンプロジェクト 代表取締役社長 我那覇 聖(さとし)氏
■事業計画書の作り方
日時:令和5年3月10日(金)14:00-16:00
内容:ワークショップ形式で、事業計画書のベースとなるビジネスプランを作成してみましょう。
頭の中の計画や夢をしっかり形にしていくことで、問題点や課題が見えてきます。
講師:竹内経営オフィス 代表 中小企業診断士 竹内成人氏
■士業選びで失敗しない 選び方のポイント
日時:令和5年3月17日(金)14:00-16:00
内容:士業選びにおける正しい判断基準のご紹介。
講師:行政書士法人ウィアライズ 統括代表 前原正人氏(行政書士)
支援事業
特定創業支援事業
特定創業支援事業とは、創業に必要な経営のこと、財務のこと、人材育成に関すること、販路開拓等の4つの分野のノウハウが身につく支援事業を行っています。
また、この特定支援事業を受け証明書を取得した者はと以下のような優遇措置を受けることができます。
優遇措置
会社設立時の登録免許税の軽減
那覇市内で会社設立予定の方でまだ事業を営んでいない個人又は事業を開始した日以後5年を経過していない個人の方を対象としており、登記にかかる免許税を、
・株式会社または合同会社は資本金の0.7%→0.35%(株式会社の最低税額15万円→7.5万円、合同会社の最低税額6万円→3万円)
・合名会社または合資会社は1件につき6万→3万
へ軽減することができます。
無担保第三者保証人なしの創業関連保証の拡充
こちらはまだ事業を営んでいない個人の方や事業開始日以後5年を経過していない個人または法人を対象とした優遇措置となっています。創業関連保証は通常、創業前の利用対象者は事業開始の2カ月前からですが、この優遇措置を受けたものは6カ月前から利用可能となる。
ここまで市町村別の起業支援策や創業時に役立つ資金支援について紹介してきましたがいかがでしょうか。市町村のHPを見てみるとわかりますが、様々な起業家にインタビューした記事を掲載しているところもあります。ぜひ沖縄で起業する際は自身が受けられる支援策や資金支援はないか確認してみてください。また、市と連携して起業に必要なノウハウを学べる講座の開催をしている地域もありますので気になる方はぜひ調べて参加してみてください。
最後に、市町村の取り組みとはまた違った沖縄でスタートアップを多面的に支援することで様々な分野のイノベーションによって経済活性化され、沖縄の持続可能な発展につながる新事業・新産業の創出を目的とするスタートアップエコシステムについて見ていきましょう。
沖縄県で起業家やスタートアップが生み出される仕組み「スタートアップエコシステム」とは
最後に、沖縄県ではスタートアップが持続的に生み出され、短期間で成長を促す体制「スタートアップエコシステム」の構築を目指していることを知っていますか?
スタートアップの支援状況としては、沖縄県の支援に加え、金融機関を中心とした民間による支援プログラムが立ち上がるなど、スタートアップ支援の気運も高まってきています。
Startup Lab Lagoon Okinawaのスタートアップエコシステムでは一体どんな取り組みがされているのでしょうか。
(スタートアップエコシステムについてはこちら)
起業したい人向け
起業を志望する方向けに起業に必要な知識が得られるコンテンツを提供しています。
一つ目は、これから創業する「起業準備中」の方と、起業直後の「かけだし起業家」のための、創業期特化型の超実践的起業支援講座「Startup Boot Camp~ゼロからの起業~」の開催。
本講座では、4ヶ月の受講期間内で、創業期に知るべき最も重要な事柄を身につけ、力強くまわりを巻き込むことのできる創業ストーリーを描き、起業家としての確かな第一歩を踏み出すことができます。
参加者は、20代~50代、沖縄から東京と幅広い層の方にご参加いただいています。(BootCampについてはこちら)
二つ目は、沖縄で創業を目指している方、また現在の事業でEXITまたはそれに準ずる目標を目指している方を対象とした「OKINAWA STARTUP UNIVERCITY」というプログラムも実施しています。
本プログラムでは、シードステージかたEXITするまでに必要な知識を体系的に学び、スタートアップの行動変容を促す約6ヵ月間のアクセラレーション・プログラムです。(OKINAWA STARTUP UNIVERCITYについてはこちら)
また、これらの他、スタートアップやメンターの出会いの場としてピッチコンテストや、沖縄をハブとして国内外の起業家や投資家が集まり、出会いや学びなどが得られる県内最大のスタートアップイベント「OKINAWA STARTUP FESTA」なども開催しています。
まとめ
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
このように、地域別で色々な支援制度が整備されており、沖縄における産業集積の進展と企業活動の活性化がより一層進むことを応援しています。また、地方自治体だけでなく、沖縄から起業家をたくさん生み出すことを目指す企業やエコシステムも存在するため、ぜひ一度調べてみてください。

2022年6月21日起業・創業
【先輩起業家インタビューvol.1】沖縄に移住し、起業?!GUEST:亀岡紗奈氏
みなさんこんにちは!
Lagoonスタッフの藤井です。
Lagoonのインターン生が主体となって行う起業家インタビュー。
沖縄で活躍する起業家にインタビューをして起業も一つの選択肢として身近にすることや、これからのキャリアについて考えるきっかけになることを目的としています。
今回の起業家インタビューvol.1のゲストは、I AM I 株式会社 代表取締役 亀岡紗奈さんです!✨

亀岡紗奈さんについて

関西出身の亀岡紗奈さん。高校卒業後すぐにフリーランスとして活動。「よく旅行で訪れていた沖縄で貢献したい!」そういう想いから沖縄へ移住し半年後、教育を軸にクリエイティブやコンサルの事業を行うI AM I株式会社を設立。
沖縄の価値をあげるために誕生したZ世代によるZ世代のためのプラットフォームCORAL事業を行う。
インタビューフルver.の動画はこちら↓↓
1.CORALとは
Lagoonスタッフの藤井です。本日は起業家インタビューよろしくお願いいたします!
亀岡紗奈です。こちらこそよろしくお願いいたします。
そうそう、ずっと気になっていたZ世代のプラットフォームについて聞かせてください。
興味持ってくださりありがとうございます。CORALのことですね。
CORALは若者の価値を生み出すためのプラットフォーム。
主に大学生が参加していて、教育を軸により実践的に学べるカリキュラム等を用意しています。
2.沖縄で起業するきっかけ
CORALの説明ありがとうございました。早速聞きたいのですが、なぜ会社を設立しようと思ったのですか?
20代の頃、沖縄の自然や人の温かさにすごく助けられた時期がありました。しかし、沖縄には目を背けてはいけない社会課題が溢れていることに気づいたんですよね。その時に、「自分だったらこれができる」というのがたくさんでてきて、沖縄を拠点に会社を設立することを決めたんです。
なるほど。実際起業してみてどうですか?
CORALでは誰かの価値を見出すサポートができて、私が沖縄で起業した意味ってここにあるな、と日々感じます。関われば関わるほど、沖縄に無条件の愛を感じます。
誰かの価値を見出す。とても素敵な取り組みですね。もっとお話し聞かせてください!!
続きはyoutubeからご覧いただけます!
皆さん、ここまで読んでいただきありがとうございました。
インタビューでは、紗奈さんが僕と同じくらいの頃によく旅行で訪れていた沖縄が好きになり移住し、起業をしたことについてお話を聞きました。人生って何があるかわからないなって思いましたね。自分の経験から恩返ししたいという気持ちから「起業」という選択をするまでのスピードが本当にすごくて驚きました。僕も自分のできることから少しずつ貢献していきたいなと思いました。
動画は項目ごとに分けていますので、ぜひご覧ください。
紗奈さん、本日はインタビューへご協力いただきありがとうございました。